Wordのアクティビティのうち、テキスト以外のオブジェクトを処理するものについてまとめました。
"テキスト以外"とは、ハイパーリンク、表、図を指します。
テキスト以外の情報を追加出来ると、視覚的な情報を含んだドキュメント生成の幅・自由度が広がりますね。
ここでは、以下のアクティビティについて解説します。
オブジェクト追加のアクティビティ
- ドキュメントにデータテーブルを挿入
- 文書にハイパーリンクを追加
- 文書にグラフ/画像を貼り付け
- 画像を追加
- 画像を置換
もくじ
ドキュメントにデータテーブルを挿入
テキストまたはブックマークからの相対位置にデータテーブルを挿入します。(ガイドはこちら)
予め用意したデータテーブルを、任意の位置に表として追加します。
行の幅全体に広がった黒枠の表という、ノーマルな表が追加されます。
つまり、こんな感じですね。
ここでは、以下の項目について解説します。
[次を基準にして挿入]の選択で、使用する項目や動作が異なるので、それぞれ解説を分けました。
- 挿入する表
- [次を基準にして挿入]="ドキュメント"
- 挿入位置
- [次を基準にして挿入]="ブックマーク"
- 検索するブックマーク
- 挿入位置
- [次を基準にして挿入]="テキスト"
- 検索するテキスト
- [テキストの出現]と[出現順インデックス]
- 挿入位置
挿入する表
Wordドキュメントに、表として追加するデータテーブルを指定します。
ここで追加出来る表には、Excelの表・範囲・シートと、データテーブル型の2種類があります。
Excelの表・範囲・シートは、Excelリソース内から指定します。
以下は、Excelから表(=テーブル)を指定した場合の例です。
もうひとつはデータテーブルですが、データテーブルを生成できるのは以下3つのアクティビティですね。
出力がデータテーブル型のアクティビティ
以降の解説では、"SampleDt"の名前でデータテーブルが予め用意されているものとします。
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[次を基準にして挿入]="ドキュメント"
Wordドキュメントの先頭、またはドキュメントの最後に表を追加します。
挿入位置
表の挿入先について、本文の開始位置か終了位置かを選択します。
以下のようなWordドキュメントに追加した場合で見てみましょう。
"開始"と"終了"で、以下のようになります。
開始 | 終了 |
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[次を基準にして挿入]="ブックマーク"
Wordに設定されているブックマークの位置に、表を追加します。
Wordにおけるブックマークについては、「Wordのブックマークとは」を参照ください。
検索するブックマーク
表を挿入する位置を、ブックマークを使って指定します。
ブックマーク名は、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
挿入位置
ブックマークの前、もしくは後ろに挿入するか、ブックマークテキストを置換して挿入するかを選択します。
- "前"・・・ブックマークの前に表を追加します。
- "後"・・・ブックマークの後ろに表を追加します。
- "置換"・・・ブックマークのテキストを、表と置換します。
Wordドキュメントにある"かきくけこ"に対して、ブックマーク"挿入位置"を設定しました。
"前”、"後"、"置換"での、結果の違いを見てみましょう。
前 | 後 | 置換 |
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"置換"を指定した場合、実行後にブックマークが解除されます。
[次を基準にして挿入]="テキスト"
Wordドキュメント内の、指定した文字列をターゲットに、表を追加します。
”テキスト"を選択すると、複数の場所に表を追加出来るのが特徴ですね。
検索するテキスト
表を挿入したい位置を、テキストで指定します。
テキストは、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
[テキストの出現]と[出現順インデックス]
[検索するテキスト]で指定したテキストを検索し、そのうちのどこへ表を追加するのかを指定します。
- すべて・・・見つかったテキスト全ての位置に、表を追加します。
- 最初・・・見つかった、最初のテキストの位置のみに表を追加します。
- 最後・・・見つかったテキストのうち、最後の位置に表を追加します。
- 特定・・・見つかったテキストのうちの、何番目に表を追加するか指定します。番号は、[出現順インデックス]で指定します。
"あいうえお"が3行存在するWordドキュメントを用意しました。
すべて
このWordに対し、[テキストの出現]に"すべて"を指定した場合を見てみましょう。
結果は、以下のように、"あいうえお"の位置全てに表が追加されます。
最初/最後
続いて、"最初"または"最後"を選択した場合は、以下のようになります。
最初 | 最後 |
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特定
最後に"特定"ですが、こちらを選択すると、アクティビティに"出現順インデックス"が表示されます。
例えば、[出現インデックス]に"2"を指定すると、「2番目に見つかった"あいうえお"の位置に表を追加する」となりますね。
結果は以下のとおり。
挿入位置
検索したテキストの前、もしくは後ろに挿入するか、テキストを置換して挿入するかを選択します。
- "前"・・・対象となるテキストの前に表を追加します。
- "後"・・・対象となるテキストの後ろに表を追加します。
- "置換"・・・対象のテキストを、表と置換します。
以下のWordドキュメントをサンプルに、違いを確認しましょう。
"前”、"後"、"置換"での、それぞれの結果は以下のとおりです。
([検索するテキスト]="あいうえお"、[テキストの出現]="最初"とします。)
前 | 後 | 置換 |
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文書にハイパーリンクを追加
Word文書にハイパーリンクを追加します。(ガイドはこちら)
Word本文中に、ハイパーリンク付きテキストを追加します。
標準のスタイルでは、青字に下線が引かれているテキスト(下図では"リンク先へジャンプ")ですね。
ここでは、以下の項目について解説します。
[次を基準にして挿入]の選択で、使用する項目や動作が異なるので、それぞれ解説を分けました。
- 表示するテキスト
- アドレス
- [次を基準にして挿入]="ドキュメント"
- 挿入位置
- [次を基準にして挿入]="テキスト"
- 挿入位置
- 検索するテキスト
- 結果
表示するテキスト
ハイパーリンクを登録するテキストを指定します。
下図の例で言うと、"リンク先へジャンプ"というテキストですね。
[表示テキスト]への入力は、例えばExcelのセルから参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
アドレス
ハイパーリンクのアドレスを指定します。
下図の例で言うと、"http://www.yahoo.co.jp/"の部分ですね。
[アドレス]への入力は、Excelのセルから参照する、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
アドレスには、これまで見てきたようにURLや、フォルダー/ファイルのパスを指定できます。
[アドレス]に指定可能なもの
- インターネットのURL
- フォルダーのパス
- ファイルのパス
[次を基準にして挿入]="ドキュメント"
Wordドキュメントの先頭、またはドキュメントの最後にハイパーリンクを追加します。
挿入位置
ハイパーリンクの挿入先を、ドキュメントの"開始"位置か"終了"位置か選択します。
以下のようなWordドキュメントに追加した場合で見てみましょう。
"開始"と"終了"で、以下のようになります。
([表示するテキスト]="リンク先へジャンプ"、[アドレス]="http://www.yaoo.co.jp"とします。)
開始 | 終了 |
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[次を基準にして挿入]="テキスト"
Wordドキュメント内の、指定した文字列をターゲットに、ハイパーリンクを追加します。
挿入位置
検索したテキストの前、もしくは後ろに挿入するか、テキストを置換して挿入するかを選択します。
- "前"・・・対象となるテキストの前にハイパーリンクを追加します。
- "後"・・・対象となるテキストの後ろにハイパーリンクを追加します。
- "置換"・・・対象のテキストを、ハイパーリンクと置換します。
以下のWordドキュメントをサンプルに、違いを確認しましょう。
"前”、"後"、"置換"での、それぞれの結果は以下のとおりです。
([表示するテキスト]="リンク先へジャンプ"、[検索するテキスト]="かきくけこ"とします。)
前 | 後 | 置換 |
![]() |
![]() |
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検索するテキスト
ハイパーリンクを挿入したい位置を、テキストで指定します。
テキストは、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
見つかったテキストの位置すべてにハイパーリンクが追加される
以下のように、同じテキストが複数あるWordドキュメントに、ハイパーリンクを追加した場合を見てみます。
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このとき、ハイパーリンクは見つかったテキスト全ての位置に追加されます。
結果
ハイパーリンクを追加できたかどうかについて、結果を記憶する場所を指定します。
ハイパーリンクを追加できたらTrue、追加する場所が見つからなければFalseとなります。
これは、実質「[次を基準にして挿入]="テキスト"」の場合のみに活用するものですね。
「[次を基準にして挿入]="ドキュメント"」だと、Trueにしかなりません。
文書にグラフ/画像を貼り付け
クリップボードからグラフをWord文書の指定した位置に貼り付けます。一般的には[グラフをクリップボードにコピー]アクティビティと共に使用されます。(ガイドはこちら)
Excel上のグラフをクリップボードにコピーして、それをWordに貼り付けます。
Excel上のグラフですので、Excelアクティビティと一緒に使用する必要があります。
グラフを取り込むもうひとつのやり方が、Excelアクティビティを使わず、実行開始の前に、グラフを手動でコピーしておく方法です。
また、処理実行前に手動でクリップボードにコピーした画像を、Wordに貼り付けることも可能です。
以下ではExcelの画像をコピーしていますが、Wordやペイントソフト、Webサイトなどから画像をコピーしても構いません。
どちらかと言えば、グラフ貼り付けの方がメインの使い方になるかもしれません。
ここでは、以下の項目について解説します。
[次を基準にして貼り付け]の選択で、使用する項目や動作が異なるので、それぞれ解説を分けました。
- [次を基準にして貼り付け]="ドキュメント"
- 貼り付け位置
- [次を基準にして貼り付け]="テキスト"
- 貼り付け位置
- 検索するドキュメント
- 貼り付けオプション
- 結果
以降の解説では、下記Excelのグラフを貼り付けるものとします。
ExcelとWordの組み立て例
[文書にグラフ/画像を貼り付け]アクションでは、Excelのアクティビティと連携します。
簡易的な組み立て例がこちらです。
"グラフ.xlsx"にあるグラフを、Wordドキュメントの最後に貼り付ける。
アクティビティ | 結果 |
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アクティビティの組み方は何とおりかありますので、自分の中でしっくりくる構成を見つけるといいでしょう。
[次を基準にして貼り付け]="ドキュメント"
Wordドキュメントの先頭、またはドキュメントの最後にグラフ・画像を追加します。
貼り付け位置
グラフ・画像の貼り付け先について、本文の開始位置か終了位置かを選択します。
以下のようなWordドキュメントに貼り付けた場合で、見てみましょう。
"開始"と"終了"で、以下のようになります。
開始 | 終了 |
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[次を基準にして貼り付け]="テキスト"
Wordドキュメント内の、指定した文字列をターゲットに、グラフ・図を貼り付けします。
貼り付け位置
検索したテキストの前、もしくは後ろに貼り付けるか、テキストを置換して挿入するかを選択します。
- "前"・・・対象となるテキストの前にグラフ・図を貼り付けます。
- "後"・・・対象となるテキストの後ろにグラフ・図を貼り付けます。
- "置換"・・・対象のテキストを、グラフ・図と置換します。
以下のWordドキュメントをサンプルに、違いを確認しましょう。
"前”、"後"、"置換"での、それぞれの結果は以下のとおりです。
([検索するテキスト]="かきくけこ"とします。)
前 | 後 | 置換 |
![]() |
![]() |
![]() |
検索するテキスト
グラフ・図を貼り付けたい位置を、テキストで指定します。
テキストは、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
見つかったテキストの位置すべてにグラフ・図が追加される
Wordドキュメント内に、検索テキストが複数あった場合、すべての位置にグラフ・図が追加されます。
結果
グラフ・図が貼り付けられたかどうかについて、結果を記憶する場所を指定します。
グラフ・図を貼り付けられたらTrue、貼り付ける場所が見つからなければFalseとなります。
これは、実質「[次を基準にして貼り付け]="テキスト"」の場合のみに活用するものですね。
「[次を基準にして貼り付け]="ドキュメント"」だと、Trueにしかなりません。
貼り付けオプション
Wordに貼り付ける際に、どの形式で貼り付けるかを指定します。
3つのオプションから指定できますが、見た目はどれも変わりありません。
グラフを貼り付けた際に違いがあるのですが、どんな違いがあるのか見てみましょう。
図を貼り付ける場合は、どれを選んでも大体同じです。
ブックを埋め込み
コピー元のExcelと、値についてリンクしますが、グラフのデザインはWord側のデザインに従います。
つまり、Excelのグラフデザインを変更しても、Wordのデザインに影響しないということです。
・自動化処理実行直後
少しグラフの色味が違うことに気づいたでしょうか?

・Excelのグラフ更新後
貼り付け後のWordドキュメントのグラフデザインは、Word内で編集します。
ちなみに、Wordのグラフの値を更新するためには、[データの編集]で、一度元データとなるExcelを開く必要があります。
データをリンク
コピー元のExcelと、グラフエリア全体をリンクします。
"ブックを埋め込み"と違い、値やデータ範囲、デザインまで全てがリンクされます。
・自動化処理実行直後
・Excelのグラフ更新後
グラフの情報は、Wordを開いたタイミングで更新されます。
画像
コピー元のExcelのグラフを画像としてコピーし、Wordに貼り付けます。
画像のため、値やデザインを変更できません。
貼り付けオプションの違いをおさらい
違いが分かれば、状況に応じて使い分けられるようになるでしょう。
貼り付けオプションの違い
- ブックを埋め込み
値は元のExcelとリンクし、グラフのデザインはWordの設定に従う。 - データリンク
値とデザイン両方が、元のExcelとリンクする。 - 画像
Excelのグラフを画像として貼り付ける。
画像を追加
指定したWordドキュメントの終了位置に画像を追加します。(ガイドはこちら)
Wordドキュメントに、PC内にある画像ファイルを追加します。
ここでは、以下の項目について解説します。
[次を基準にして挿入]の選択で、使用する項目や動作が異なるので、それぞれ解説を分けました。
- 挿入する画像
- [次を基準にして挿入]="ドキュメント"
- 挿入位置
- [次を基準にして挿入]="ブックマーク"
- 検索するブックマーク
- 挿入位置
- [次を基準にして挿入]="テキスト"
- 検索するテキスト
- [テキストの出現]と[出現順インデックス]
- 挿入位置
挿入する画像
Wordに追加する、画像のパスを指定します。
[次を基準にして挿入]="ドキュメント"
Wordドキュメントの先頭、またはドキュメントの最後に画像を追加します。
挿入位置
画像の挿入先について、本文の開始位置か終了位置かを選択します。
以下のようなWordドキュメントに追加した場合で見てみましょう。
"開始"と"終了"で、以下のようになります。
開始 | 終了 |
![]() |
![]() |
[次を基準にして挿入]="ブックマーク"
Wordに設定されているブックマークの場所に、画像を追加します。
Wordにおけるブックマークについては、「Wordのブックマークとは」を参照ください。
検索するブックマーク
画像を挿入する位置を、ブックマークを使って指定します。
ブックマーク名は、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
挿入位置
ブックマークの前、もしくは後ろに挿入するか、ブックマークテキストを置換して挿入するかを選択します。
- "前"・・・ブックマークの前に画像を追加します。
- "後"・・・ブックマークの後ろに画像を追加します。
- "置換"・・・ブックマークのテキストを、画像と置換します。
Wordドキュメントにある"かきくけこ"に対して、ブックマーク"挿入位置"を設定しました。
"前”、"後"、"置換"での、結果の違いを見てみましょう。
前 | 後 | 置換 |
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![]() |
v2021.10.5では不具合のようで、"置換"を指定したときにテキストが残ってしまいます。
[次を基準にして挿入]="テキスト"
Wordドキュメント内の、指定した文字列をターゲットに、画像を追加します。
検索するテキスト
画像を挿入したい位置を、テキストで指定します。
テキストは、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
[テキストの出現]と[出現順インデックス]
[検索するテキスト]で指定したテキストを検索し、そのうちのどこへ画像を追加するのかを指定します。
- すべて・・・見つかったテキスト全ての位置に、画像を追加します。
- 最初・・・見つかった、最初のテキストの位置のみに画像を追加します。
- 最後・・・見つかったテキストのうち、最後の位置に画像を追加します。
- 特定・・・見つかったテキストのうちの、何番目に画像を追加するか指定します。番号は、[出現順インデックス]で指定します。
"あいうえお"が3行存在するWordドキュメントを用意しました。
すべて
このWordに対し、[テキストの出現]に"すべて"を指定した場合を見てみましょう。
結果は以下のように、"あいうえお"の位置全てに画像が追加されます。
最初/最後
続いて、"最初"または"最後"を選択した場合は、以下のようになります。
最初 | 最後 |
![]() |
![]() |
特定
最後に"特定"ですが、こちらを選択すると、アクティビティに"出現順インデックス"が表示されます。
例えば、[出現インデックス]に"2"を指定すると、「2番目に見つかった"あいうえお"の位置に画像を追加する」となりますね。
結果は以下のとおり。
挿入位置
検索したテキストの前、もしくは後ろに挿入するか、テキストを置換して挿入するかを選択します。
- "前"・・・対象となるテキストの前に画像を追加します。
- "後"・・・対象となるテキストの後ろに画像を追加します。
- "置換"・・・対象のテキストを、画像と置換します。
以下のWordドキュメントをサンプルに、違いを確認しましょう。
"前”、"後"、"置換"での、それぞれの結果は以下のとおりです。
([検索するテキスト]="あいうえお"、[テキストの出現]="最初"とします。)
前 | 後 | 置換 |
![]() |
![]() |
![]() |
v2021.10.5では不具合のようで、"置換"を指定したときにテキストが残ってしまいます。
画像を置換
代替テキストに基づき、Wordテンプレートの画像を置換します。(ガイドはこちら)
Wordドキュメントに貼られている画像を、別の画像に置き換えます。
ここでは、['代替テキスト'がある画像を検索]と[置換用の画像]について解説します。
Wordの代替テキストとは
[画像の置換]アクションでの代替テキストは、対象となる画像を特定するために使われます。
まずは、代替テキストの基本的な使い方を説明します。
代替テキストは、画像リンク切れ時の表示テキスト
少し話は逸れますが、インターネットで見ていると、まれに、画像が表示されない時がありますよね。
この時、画像のリンク切れを表すために、のマークが表示されています。
見たことがある人も、いるかもしれません。
ここからが本題。
Wordドキュメントは、HTMLに変換してWebページを作成出来ます。
例えば、Wordドキュメントから作成したWebページがあるとしましょう。
この時、何かしらの理由で画像を表示できない(リンク切れしている)場合に、代わりにマークと"代替テキスト"が表示されます。
Webページで画像が 正常に表示 |
画像がリンク切れの状態 |
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![]() |
Microsoftのヘルプによると、代替テキストは、視覚障がい者向けに読み上げる文章になるとのことです。
Wordの画像に、代替テキストを追加する手順は、以下のとおり。
Wordアクティビティでは画像特定のためのキーワードの役割
Wordアクティビティでは、代替テキストを置換対象の画像を検索するキーワードとして活用します。
上記で、「視覚障がい者向けの、読み上げテキスト」とお伝えしましたが、本来のこの使い方ではないため、文章にする必要はありません。
画像を識別できるような、タイトル程度の短いテキストを入力すればOKです。
ちなみに、ブックマークと違って、複数の画像に同じ代替テキストを指定出来ます。
'代替テキスト'がある画像を検索
置換したい画像の代替テキストを指定します。
代替テキストは、Excelのセルを参照したり、クリップボード、直接テキストを入力(=テキスト)するなどの方法があります。
置換用の画像
元の画像と、置き換える画像ファイルのパスを指定します。
チュートリアルのすすめ
Wordアクティビティについて、より理解を深めるため、「チュートリアル: Word の操作の自動化」を読むことをお勧めします。
また、チュートリアルを読み砕いて解説しましたので、こちらも併せて参考にしてください。
-
-
UiPath StudioXチュート読み砕き【Wordの操作の自動化】
続きを見る
まとめ
オブジェクトの挿入位置について、ドキュメント、テキスト、ブックマーク(代替テキスト)と、複数の指定方法が用意されています。
動作の特長は解説しましたが、あとは、この特徴を把握した上で、うまく使い分けられるようになれば十分でしょう。
まとめます。
まとめ
- 表、グラフ、画像をWordドキュメント内に追加出来る。
- [文書にグラフ/画像を貼り付け]は、Excelから値のみリンクする方法と、グラフのデザインまとめてリンクする方法がある。
- [画像を置換]を使うには、代替テキストを設定しておく必要がある。
この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。