UiPath公式のガイドに掲載されているチュートリアル「Outlook メールでの反復処理と、添付ファイルの保存」を、読み砕いて解説します。
チュートリアル: Outlook メールでの反復処理と、添付ファイルの保存
このチュートリアルでは、Outlookの検索フォルダーにあるメールから、添付ファイルを取り出してPC上に保存する流れを理解することができます。
もし公式サイトの説明が、ちょっと難しいなと感じた人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
もしくは公式サイトで理解した後、知識を固めるためのおさらいで目を通すのもありでしょう。
この記事では、
チュートリアルをイメージ付きで確認したい。
[メールの添付ファイルを保存]の実例を見たい。
こちらにお答えしていきます。
もくじ
自動化する処理
Outlookにある1週間前以降のメールに、検索フォルダーを使って絞り込みます。
UiPathのチュートリアルでは、1週間前のみのメールが検索対象とされています。
検索で取り出したメールは、以下のように添付ファイルが貼られています。
これらのメールから、添付ファイルを"C:¥Temp"フォルダー内に保存します。
この流れをフローチャートにし、必要なアクティビティを並べました。
準備
C:¥Tempフォルダーの作成
添付ファイルを保存するフォルダーを、Cドライブの下に作成します。
フォルダー名は"Temp"としてください。
検索フォルダーの作成
Outlookを開き、1週間前以降のメールに絞り込む検索フィルターを作成します。
添付ファイル付きのメールがない場合は、自分宛てに添付付きメールを送信しておきましょう。
StudioXでの編集
デスクトップ版Outlookのリソース
Outlookリソースで、対象のメールアカウントを指定します。
[デスクトップ版Outlookアプリを使用]を[デザイナー]パネルにドラッグしましょう。
メールソフトに、メールアカウントが複数ある場合、[アカウント]を対象のメールアカウントに変更してください。
繰り返し(各メール)
メールを1件ずつ読み取るため、[繰り返し(各メール)]アクションを追加し、検索フォルダーの"過去7日以内の添付ファイル"を指定します。
メールの添付ファイルを保存
メールにある添付ファイルの保存先は、"C:¥Temp"フォルダーを指定します。
全体の編集作業と実行結果をデモ
これまでの作業手順と、実行を動画に記録しました。
メールを絞り込むもうひとつの方法
チュートリアルでは、Outlookの検索フィルターでメールを絞り込んでいましたね。
これと同じことが「[繰り返し(各メール)]アクションのフィルターでも出来そうだ」と、気づいた人もいるかと思います。
というわけで、変更箇所は以下のようになります。
- [対象フォルダー]…[受信トレイ]
- [添付ファイルがある場合のみ]…チェックON
- [サブフォルダーを含む]…チェックON
- [フィルター]…"日付","次より新しい","7日"
まとめ
メールにある添付ファイルを保存する仕組みを、こんなに簡単に出来てしまう点が、StudioXの凄いところですね。
これを、もしOutlookVBAで組もうとするとなるとちょっと面倒だし、パッと見て流れが把握しにくいのも難点です。
この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。