StudioXについて学ぶ

UiPath StudioXのすすめ【個人でRPA始めるならこれ一択!】

2021/04/06

PC上の操作を自動化してくれるRPAソフト。その代表格の1つとして、UiPath(ユーアイパス)社のStudioX(スタジオ エックス)があります。

StudioXとはどんなソフトなのでしょうか?また、試してみる価値はあるのでしょうか?

この記事では、

記事編集時のStudioX - ver2022.10.3

RPAソフトにUiPath StudioXってあるけど、評判は?
StudioXでどんなことが出来るの?自分にも使える?

これらの疑問にお答えします。

UiPath StudioXの強み

StudioXをお勧めする理由

初めて自分でRPAを開発するなら、自信を持って「StudioX一択でしょ!」と、僕は主張します。

RPAソフトは、どのメーカーのものであっても、分かりやすく開発出来るよう工夫されています。

しかし、実際にRPAソフトで開発しようとすると、ある程度のプログラミング経験が必要です。

それこそ、プログラミング未経験者が立ち向かうには、少しばかりハードルが高いのが実情でしょう。

そんな中、UiPath社から「よりシンプルで、簡単で、手軽に必要な機能だけに絞ったPPA開発ツール」としてStudioXがリリースされました。

つまりStudioXは、プログラマーでないユーザーが開発したいというニーズに応えたRPAソフトなんです。

実際に触ってみると、分かりにくい部分は大胆に削ぎ落とされ、だけど、普段の事務処理を自動化するには十分な機能が実装されています。

仕事の中には、単純な手順の繰り返しという業務がいっぱいありませんか?

単純なだけに、システム開発してくれないような、、、ずっと非効率なままの作業というものが。

「こんな作業、覚えれば誰でも出来る。」と思うような作業があるのなら、是非StudioXの習得にチャレンジすることをお勧めします。

学習時間も、10時間とかからないので、すぐに取り組むことも可能でしょう。

そして、事務処理でよく利用されているExcelやOutlook、Webなど、必要な機能はしっかりと実装されているため、「自動化しようと思ったのに出来ない」ことは、それほどないはずですよ。

とはいえ、RPA開発ソフトは他にも製品があるわけで。

そこで、他のRPAソフトとStudioXを比較しながら、特徴をつかんでみることにしましょう。

「Power Automate Desktop」と「UiPath StudioX」を比較してみると?

例えば、マイクロソフトがリリースした、Power Automate Desktop(パワーオートメイト デスクトップ、以降"PAD"と表記します)はどうなのでしょうか。

PADもStudioX同様、無償で利用できます。

では、どちらを覚えるほうがいいのでしょうか?

先に結論から言うと、初心者向けという視点では、StudioXの方が分かりやすいですね。

PADは、どちらかというと中級者以上向けの印象です。
おぐし

例として、Webサイトにログインするロボットをそれぞれのソフトで作成してみました。

処理の流れ

  • Webブラウザで、ログイン画面を開く。
  • メールアドレスを入力
  • パスワードを入力
  • [ログイン]ボタンをクリック

「入力」や「クリック」など処理ひとつひとつをアクションと呼びます。

まず、StudioXの編集画面です。

StudioXは、テキストボックスやボタンなどのアクションを追加すると、キャプチャ画像を用いて表示してくれます。

キャプチャ画像による表示は非常に効果的で、そのロボットを開発した本人じゃなくとも流れを把握しやすいのがポイント。

また、値の設定、数値や日付の計算などにExcelが使えるため、Excelを知っている人であればよりスムーズに扱えるでしょう。

上図のように、リボンにも予めノートブック(Excel)を開くボタンが配置されていて、すぐに編集できるようになっています。

Excelと連携。これが、他のソフトにない大きな特徴です。
おぐし

実装出来るアクションは限定されており、事務処理でよく使うものに特化した印象ですね。

もうひとつの特徴としてあるのが、処理の流れが単調(一本道)であることが前提の画面構成になっていて、スッキリしています。

逆に言えば、複雑になればなるほど、編集画面が見づらくなるのですが、その場合のために「開発者向け」拡張が用意されています。

「開発者向け」に拡張すると、高度なアクションが使用可能になるだけでなく、複雑なロジックを整理させた構造にすることが可能になります。

StudioXの特長

  • 編集画面でのフローの表現に、キャプチャ画像が多用されていて分かりやすい。
  • 四則演算や日付の計算などは、Excelを介しての計算が可能。
  • 実装できるアクションは限定的で、事務処理で主に使われるようなものに特化している。
  • 複雑な流れを構築する場合は、「開発者向け」に拡張することで構造の整理が可能。

次に、PADの編集画面です。

StudioXと比べると、図がない分スリムな印象ですね。

そして、なんと言っても左側のアクションの数が豊富です。

StudioXが11グループなのに対し、PADは39グループも!当然、出来る事の幅が圧倒的に広いわけで。

全体を眺めてみると、システム管理者に嬉しいアクションが多いですね。

また、PADの特長の1つが、サブフローを作成出来る事でしょう。

フローを分けるなどの工夫すれば、複雑な流れも組みやすく、管理が容易になります。

PADの特長をまとめます。

PADの特長

  • 編集画面でのフローの表現は、比較的シンプルでコンパクト。
  • 変数やインスタンスを管理するパネルが設けられている。
  • 実装できるアクションは幅広く、システム管理者が扱うようなものも用意されている。
  • 複雑な処理にも対応しやすい。

PADであれば、標準機能だけでも複雑で高度な処理が出来ます。

ただ、StudioXで注目すべきは「事務処理に特化」している点でしょう。

Excelに関するアクションは、PADが11アイテムなのに対し、StudioXは50アイテムと、非常に充実しています。

それだけでなく、PowerPointやWordにも対応しているのが、StudioXの強み。

Office系のソフトをメインに、資料作成している仕事は多いですよね。

つまり、複雑なロジックを組む必要がない場合や、Office系の操作を自動化したい場合は迷わずStudioXを採用しましょう

今度は、兄貴分であるStudioと、どのような違いがあるのか見てみます。

「Studio」と「StudioX」どっちを選ぶべき?

Studio(スタジオ)とStudioX(スタジオエックス)との違いについては、UiPath社が分かりやすく説明してくれています。

Studio StudioX
ユーザー RPA開発者 現場のビジネスユーザー
自動化する業務 あらゆる業務 シンプルな日常業務
開発規模 組織・チーム・CoE 個人
学習時間 時間・リソースをかけて学習 数時間の学習ですぐ活用

引用元:「いまビジネスパーソンが知っておくべきRPAの全て」UiPath社

補足すると、Studioの場合、複雑なロジックになったとしても、把握しやすい画面構成になるよう工夫されています。

また、一部の処理を他の開発者に任せたり、作った処理フローを別のロボットに再利用することも可能で、より安定したロボットを開発することが可能に。

逆に、StudioXの場合、処理の流れが(一本道のような)シンプルな場合には、非常に分かりやすい画面構成になっています。

つまり、Studioは大規模なロボットを開発する場合に、StudioXは小規模なロボットを開発する場合に適しているわけです。

それでは、もし中規模な規模のロボットを開発することになったなら、どちらを選ぶべきでしょうか?

その場合は、やはりStudioXの利用がお勧めです。

その理由の1つが、学習コストが大きく違うから。

公式のe-Learning(UiPathアカデミー)の学習プログラムを比較した場合、学習時間は以下のようになります。

製品 学習プログラム名 学習時間
Studio RPA デベロッパー 基礎 6h 30m
StudioX UiPath StudioX 開発プログラム 35h 45m

ご覧のように、StudioXは10時間もかからず学習を完了出来ます。

いつか、他の人にロボットの開発やメンテナンスを任せることになる事を考えても、学習コストが低いのは非常に有利なのではないでしょうか。

学習時間が少ないというのは、大きなポイントですね。
おぐし

StudioXの利用はどんな人に向いている?

プログラム未経験者向けに作られている

では、どの程度のスキルがあればいいのでしょうか。

StudioXは、Excelを活用することで、プログラミングの難易度を大きく引き下げています。

なので、最低限Excelが扱える必要があります。

あくまで目安ですが、Excelの関数If、Vlookup、Countif、Today、このあたりを理解できている方であれば問題ないでしょう。

少し難しいなと思えるロジックも、Excelで代用することが可能ですので、習得する際のつまずきポイントも比較的少なめです。

あとは、ライセンスを確認して、条件を満たしていればすぐにでも試すことが出来るでしょう。

個人なら無償で使える「UiPath StudioX Community Cloud」

StudioXのライセンスについては、以下の条件を満たしていれば無償で利用できます。

(i)個人及び小規模組織は、社内業務を目的として本製品を利用することができます。

(ii)大規模組織は、本製品の適合性をテスト及び評価する目的、並びに非営利目的(例えば、教育、ハッカソン、個人又は組織による研究、内部研修)に限り、本製品を使用することができます。

引用元:「コミュニティに関する利用規約」UiPath社

なお、小規模組織と大規模組織の違いは、以下のように定義されています。

小規模組織 250 未満の物理的又は仮想的なマシン又はユーザー及び500 万米ドル相当未満の年間収益を有する組織
大規模組織 上記小規模組織を超える組織
個人であれば無償なので、使わない手はありませんね。
おぐし

StudioXについてまとめます。

まとめ

  • 初心者向けのソフトなので、短時間で学習できる。
  • Excelの知識が必要。
  • 事務処理に必要なOffice系のアクションに特化している。
  • 小規模開発に適した編集画面で、更に、キャプチャで処理の流れが分かりやすい。
  • 個人や小規模組織であれば無償で利用可能。

早速インストールしてみて、是非StudioXの良さを実感してください。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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