StudioXのアクティビティ

UiPath StudioXのExcelアクティビティ【ピボットテーブル】

2021/06/13

Excelに関するアクティビティのうち、ピボットテーブルに関するアクティビティについてまとめました。

ピボットテーブルは、一瞬にして集計処理してくれる機能なので、やはり需要が高いですね。

もし、ピボットテーブルについて分からない場合、実は、Excelの中にチュートリアルが用意されています。

本家が出している教材でいて、なおかつ無料で利用できる教材なので、一度読んでみるといいでしょう。

シート名を右クリックし、
[挿入]をクリックします。
[ピボットテーブル入門]を選択し、[OK]をクリックします。
4つのチュートリアルが用意されています。
チュートリアルが作成されました。
[開始]をクリックして読み進めていきましょう。

この記事では、以下のアクティビティについて解説します。

記事編集時のStudioX - ver2021.10.5

ピボットテーブルのアクティビティ

  • ピボットテーブルを作成
  • ピボットテーブルを更新
  • ピボットテーブルのデータソースを変更

ピボットテーブルを作成

指定した範囲または表からピボットテーブルを作成し、データの計算、要約、および分析を支援します。(ガイドはこちら)

ピボットテーブルを作成します。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • ソース
  • 新しい表の名前
  • ターゲット
  • ピボットテーブルフィールドを追加
  • 次として値を追加

ソース

ピボットテーブルの対象となる、範囲やテーブルを指定します。

列を選択する場合には、可能であれば”A:E"のように列を選択するといいでしょう。

なお、言うまでもなく、範囲の場合は1行目が項目名でなければなりません。

テーブルの場合、たとえテーブル内の1セルだけを指定したとしても、テーブル全体をソースとして認識し、ピボットテーブルを生成します。

新しい表の名前

ピボットテーブルの名前を指定します。

Excelの場合だと、自動的に名前が生成されていますが、StudioXでは自分で名前を決める必要があります。

ターゲット

ピボットテーブルを設置する場所を指定します。

指定できるのは、シート、またはセル(範囲)です。

シートの場合はA1が起点に、範囲を指定した場合は範囲の左上が起点になります。

このとき、指定したシートに同じ名前のピボットテーブルがあると、既存のピボットテーブルは削除されます。

シートが違えば、同じ名前でも削除されません。

また、違う名前のピボットテーブルと表示場所が被る場合は、エラーになります。

同じシート内で同じ名前のピボットテーブルがある場合は、削除されます。

違う名前のピボットテーブルと表示場所が被る場合は、エラーになります。

存在しないシート名を指定して、新しいシートに書き込むことも可能です。

[ターゲット]の[+]-[Excel]-[カスタム入力]から入力すればいいですね。
おぐし

ピボットテーブルフィールドを追加

フィールドの設計をします。

Excelでいうと、"フィルター"、"列"、"行"、"値"の項目ですね。

ボタンをクリックすると、サブアクティビティが追加されます。

(※[サブアクティビティ]は、僕が勝手に呼んでいるだけで正式な呼称ではありません。)

[種類]は、"行"、"列"、"フィルター"、"値"の中から選択します。

このうち、"行"、"列"、"フィルター"は、[フィールド]を指定する必要があります。

[フィールド]は、[+]メニューから項目名を選択すればOK。

"値"については、[フィールド]と、[関数]を設定する必要があります。

[関数]とはつまり、集計方法の指定です。

StudioXの関数名 Excelの集計名
Sum 合計
Count 個数
Average 平均
Max 最大
Min 最小
Product
CountNumbers 重複しない値の個数
StdDev 標本標準偏差
StdDevp 標準偏差
Var 標本分散
Varp 分散

ちなみに、サブアクティビティは配置を入れ替えられます。

移動したいサブアクティビティを、移動したいサブアクティビティ間の隙間でドラッグ&ドロップしてください。

隙間が少し狭いですが、しっかり狙えばちゃんと入れ替わってくれます。
おぐし

次として値を追加

[ピボットテーブルフィールドを追加]で、"値"フィールドを2つ以上追加している場合に機能する項目です。

”値”フィールドの配置場所を、"Columns"(=列)に追加するか、"Rows"(=行)に追加するかを指定します。

"Column"が初期値ですが、この場合は"値"フィールドが列の項目として配置されます。

これを"Rows"にすると、"値"フィールドが行の項目として配置されます。

ピボットテーブルを更新

ピボットテーブルのデータを更新します。(ガイドはこちら)

ピボットテーブルが参照している範囲やテーブルの内容が変更されたときに、ピボットテーブルの集計を更新します。

更新するピボットテーブル

データ更新するピボットテーブルを指定します。

[更新するピボットテーブルの[+]メニューから、対象のピボットテーブルを選択しましょう。

ピボットテーブルのデータソースを変更

ピボットテーブルのソース範囲を変更します。(ガイドはこちら)

ピボットテーブルが参照する先の行数が増減した場合、範囲を取得し直して更新します。
対象は、範囲のみです。

テーブルで使用してもエラーにはなりませんが、テーブルの場合は選択範囲が全行となるため、変更されません。

その意味でも、テーブルの場合は[ピボットテーブルを更新]アクションを使用する方が適切でしょう。

ピボットテーブル

対象のピボットテーブル名を指定します。

[ピボットテーブル]の[+]メニューから項目を選択してください。

新しいソース

参照し直す範囲を指定します。

前述のとおり、テーブルの場合は範囲を変更できません。

チュートリアルのすすめ

[ピボットテーブルを作成]アクティビティについて、より理解を深めるため、「チュートリアル: ピボットテーブルの作成」を読むことをお勧めします。

また、チュートリアルを読み砕いて解説しましたので、こちらも併せて参考にしてください。

UiPath StudioXチュート読み砕き【ピボットテーブルの作成】

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まとめ

アクティビティ自体は少ないですが、ピボットテーブルそのものが高機能なため、編集で困ることはないでしょう。

ピボットテーブルを極めていて、レイアウトにこだわりたい場合は、あらかじめピボットテーブルを作っておき、[ピボットテーブルを更新]でソースを更新するという方法を取るといいかもしれません。

まとめます。

まとめ

  • [ピボットテーブルを作成]では、既存の同名ピボットテーブルと置き換えられる。
  • サブアクティビティはドラッグで配置の移動が可能。
  • [ピボットテーブルのデータソースを変更]の使用は、範囲のみ。テーブルでは選択範囲が変更されない。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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