StudioXのアクティビティ

UiPath StudioXのPowerPointアクティビティ【オブジェクト編集】

2022/03/24

PowerPointに対して、より細かく編集するためのアクティビティが、いくつか用意されています。

それは、テキストの置換やフォントサイズ調整、各種オブジェクトの貼り付け、それからマクロを実行するアクティビティです。

説明に出てくる「コンテンツ」と「オブジェクト」は、ほぼ同じ意味です。

ここでは、以下のアクティビティについて解説します。

記事編集時のStudioX - ver2021.10.5

オブジェクト編集のアクティビティ

  • スライドに項目を貼り付け
  • プレゼンテーション内のテキストを置換
  • スライドコンテンツを書式設定
  • プレゼンテーションのマクロを実行

コンテンツプレースホルダーとは

アクティビティを操作する上で、"コンテンツプレースホルダー"について知っておく必要があります。

こちらへ簡単にまとめましたので、言葉の意味がよく分からないという人は参考にしてください。

コンテンツプレースホルダーとは

プレースホルダーを既に理解している人は、そのまま解説を読み進めて問題ありません。

スライドに項目を貼り付け

プレゼンテーションにクリップボードのコンテンツを貼り付けます。(ガイドはこちら)

クリップボードに取得しているオブジェクト(テキストや図など)を、スライドのプレースホルダーに貼り付けます。

つまりこのアクティビティは、クリップボードに何かコピーしていることを前提に使用するものです

ここでは、以下の項目について解説します。

  • プレゼンテーション
  • スライド番号
  • コンテンツプレースホルダー
  • [上]と[左]と[項目の幅]と[項目の高さ]

アクティビティの解説の前に

このアクティビティの前にコピーが必要

先に述べたとおり、このアクティビティは、クリップボードにデータがコピーされていることが前提です。

そのため、[スライドに項目を貼り付け]アクションの前に、予めクリップボードにコピーしておく必要があります。

クリップボードにコピー出来るものは、グラフ、図、音楽ファイルや動画ファイルなど、様々あります。

テキストの貼り付けには使わない

v2021.10.5時点では、テキストコピーして実行すると、2枚目以降のスライドだったとしても、1枚目のスライドに書き込まれてしまいます

そのため、テキストを貼り付ける場合は、[スライドにテキストを追加]アクションを使いましょう。

活用の機会はグラフにあり

クリップボードにコピーするアクティビティは、テキスト以外となると、そう多くありません。

そんな中、とてもいい相性のいいアクティビティが、[グラフを取得]アクションです。

PowerPointにグラフを載せる機会は多いはず。

グラフを、[グラフを取得]アクションでコピーできるわけですが、これと一緒に使う事で、利用機会が一気に増えますね。

手動でコピーして、その後ロボットに渡す方法も場合によっては使えますが、全部自動化する方がやっぱり気持ちいですよね。
おぐし

プレゼンテーション

コピーしたオブジェクトを貼り付ける、リソースを指定します。

リソース内にアクティビティを追加すれば自動的に選択されるため、特に意識する必要はありません。

スライド番号

貼り付け先のプレースホルダーが設置されている、スライドを指定します。

[スライド番号]の[+]-[数]で、直接スライド番号を指定することも可能です。

コンテンツプレースホルダー

クリップボードにコピーしたオブジェクトを貼り付ける先となる、プレースホルダーを指定します。

[コンテンツプレースホルダー]の[+]-[プレゼンテーション]-[スライド]から、[プレースホルダー名]を選択してください。

なお、[スライド番号]で指定したスライドがメニューの一番上に表示されます。

[上]と[左]と[項目の幅]と[項目の高さ]

クリップボードにコピーしたデータを、どの位置にどのサイズで貼り付けるか指定します。

[上]と[左]で追加する位置を、[項目の幅]と[項目の高さ]で画像のサイズを調整します。

スライド全体のサイズは、ワイド画面(既定)の場合、高さ540ポイント、幅960ポイントです。

指定しない場合は、例えば図の場合プレースホルダーの位置、プレースホルダーのサイズに合わせられます。

音声だったり画像だったりで、結果が変わるので、試してみるといいでしょう。
おぐし

プレゼンテーション内のテキストを置換

プレゼンテーション内に存在するすべての検索結果のテキストを別のテキストと置換します。(ガイドはこちら)

PowerPointスライド内の指定の文字列を、別の文字列に置換します。

PowerPointの置換機能と若干仕様が異なるものの、大体は同じです。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • プレゼンテーション
  • [置換するテキスト]と[次で置換]
  • 大文字/小文字を区別
  • 完全に一致する単語のみ
  • 全て置換
  • 置換の数

プレゼンテーション

テキストを置換する対象の、リソースを指定します。

リソース内にアクティビティを追加すれば自動的に選択されるため、特に意識する必要はありません。

[置換するテキスト]と[次で置換]

[置換するテキスト]には、置換する対象となるテキストを指定します。

[次で置換]には、置換後のテキストを指定します。

大文字/小文字を区別

チェックONにすると、英語の大文字小文字を区別して置換します。

初期値はチェックOFFです。

なお、半角と全角は、別の文字列として認識します。

パターンを一覧化しましたので、確認してみましょう。

チェックONとOFFで、置換対象となるものを赤字にしています。

置換するテキスト [次で置換]の対象
(チェックON)
[次で置換]の対象
(チェックOFF)
abc
(半角小文字)
abc
ABC
abc
ABC
abc
ABC
abc
ABC
ABC
(半角大文字)
abc
ABC
abc
ABC
abc
ABC
abc
ABC
abc
(全角小文字)
abc
ABC

abc
ABC
abc
ABC

abc
ABC
ABC
(全角大文字)
abc
ABC
abc

ABC
abc
ABC

abc
ABC

PowerPointの置換では、「半角と全角は同じ文字として扱われる」という点が、StudioXと異なります。

完全に一致する単語のみ

チェックONにすると、1行のテキストが一致する場合にのみ置換対象となります。

適用される文字の種類は、英語と数字のみです。

初期値はチェックOFFです。

日本語・記号は適用対象外なので注意してください。ちなみに、記号が含まれる場合のみ、チェックの切り替えが無効になります。

全て置換

チェックONだと、スライド上で見つかったすべてのテキストが置換されます。

チェックOFFの場合は、最初に見つかったテキストのみ置換されます。

初期値はチェックONです。

置換の数

置換する対象が何件あったかについて、記憶する場所を指定します。

置換するものがなかった場合は、"0"が記憶されます。

スライドコンテンツを書式設定

スライドコンテンツの書式設定を変更できます。(ガイドはこちら)

書式設定に関する、2つの機能が用意されています。

ひとつは、プレースホルダー内のテキストのフォントサイズを変更します。

もうひとつは、オブジェクト同士の重なりの順番を変更します。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • プレゼンテーション
  • スライド インデックス
  • 変更するコンテンツ
  • 変更を追加
    • 最前面へ移動/最背面へ移動
    • フォントサイズを設定

プレゼンテーション

書式設定するプレースホルダーが含まれる、リソースを指定します。

リソース内にアクティビティを追加すれば自動的に選択されるため、特に意識する必要はありません。

スライド インデックス

書式設定するプレースホルダーが設置されている、スライドを指定します。

[スライドインデックス]の[+]-[数]で、直接スライド番号を指定することも可能です。

変更するコンテンツ

書式を変更する、プレースホルダーや図などのオブジェクトを指定します。

[変更するコンテンツ]の[+]-[プレゼンテーション]-[スライド]から、[プレースホルダー名]を選択してください。

なお、[スライドインデックス]で指定したスライドがメニューの一番上に表示されます。

変更を追加

配置の変更、またはフォントサイズの変更、あるいはその両方を指定します。

[変更を追加]をクリック後、例えば[フォントサイズを指定]をクリックすると、設定するためのサブアクティビティが追加されるので、更にその項目を編集しましょう。

(※[サブアクティビティ]は、説明の便宜上呼んでいるだけで、正式な呼称ではありません。)

最前面へ移動/最背面へ移動

オブジェクトの、重なりの配置を変更します。

PowerPointの、[配置]の機能と同じですね。

[アクション]から"最前面へ移動"、または"最背面を移動"を選択してください。

例えば、三角形を選択して[最背面へ移動]をクリックすると、一番背面に移動します。

フォントサイズを設定

プレースホルダー内テキストのフォントサイズを変更します。

注意点は、プレースホルダー内のテキストは、指定されたフォントサイズに等しく変わる事。

例えば、下図のように違うサイズのフォントが混在している場合、実行後は同じフォントサイズになります。

プレゼンテーションのマクロを実行

マクロ有効プレゼンテーション内で指定したマクロを実行します。(ガイドはこちら)

PowerPoint内に作成されたマクロ(VBA)を実行します。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • プレゼンテーション
  • マクロ
  • 戻り値
  • マクロ引数を追加

プレゼンテーション

実行するマクロが含まれているリソースを指定します。

リソース内にアクティビティを追加すれば自動的に選択されるため、特に意識する必要はありません。

マクロ

プロシージャ(Sub)、またはファンクション(Function)を指定します。

なお、プロシージャ/ファンクションのスコープがPrivateだと実行出来ません。

未指定、Stutic、Publicは実行可能です。

戻り値

マクロの関数がファンクションの場合、返す値を記憶させる名前を指定します。

なお、返す値をStudioX上で利用しない場合は、名前を指定しなくても構いません。

マクロ引数を追加

プロシージャまたはファンクションで、必要な引数の数だけ追加します。

指定した値は、左から順に引数へ割り当てられます。

例えば、以下のようなプロシージャがあるとしましょう。

このマクロは3つ引数があるので、[マクロ引数を追加]で3つ追加しました。

指定した引数値は、上から順に、Title、BodyMsg1、BodyMsg2へ割り当てられます。

処理を実行すると、以下のメッセージボックスが表示されます。

まとめ

どのアクティビティも同じ事が言えますが、使い方とともに「使い道」が分かれば自動化の幅が広がります。

特に、[スライドに項目を貼り付け]アクションは、使い道を知って、必要な時にしっかり活用したいものですね。

まとめます。

まとめ

  • [スライドに項目を貼り付け]は[グラフを取得]と一緒に使う事で利用機会が増える。
  • [プレゼンテーション内のテキストを置換]はPowerPointの置換と一部仕様が異なる。
  • [スライドコンテンツを書式設定]ではフォントサイズと配置の変更が可能。
  • [プレゼンテーションのマクロを実行]を使う場合にはスコープを"Private"以外にする。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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