Excelに関するアクティビティのうち、グラフに関するアクティビティについてまとめました。
どんな種類のグラフを作成できるのか、また、どのようにして他のファイルへを貼り付けるのか、アクティビティが網羅している機能の範囲を把握できることでしょう。
この記事では、以下のアクティビティについて解説します。
グラフのアクティビティ
- グラフを取得
- グラフを挿入
- グラフを更新
もくじ
グラフを取得
Excelグラフを画像ファイルとして保存するか、他のアクティビティで使用するためにクリップボードにコピーします。(ガイドはこちら)
クリップボードやファイルに保存することで、他のファイルへのグラフを貼り付けることが可能になります。
ここでは、以下の項目について解説します。
- グラフ
- アクション
- 既存のファイルを置換
グラフ
Excelにあるグラフを指定します。
[グラフ]の[+]メニューから、取得したいグラフを選択します。
あるいは、[グラフを挿入]アクションで保存されたグラフデータを指定できます。
アクション
グラフを保存する先を"クリップボードにコピー"と"画像として保存"のどちらかから選択します。
クリップボードにコピー
参照したグラフを、クリップボードにコピーします。
クリップボードを経由することで、他のファイルへ貼り付けられるようになります。
連携できるアクティビティは、以下の3つ。
- [Excel]-[範囲]-[範囲をコピー/貼り付け]
- [PowerPoint]-[スライドに項目を貼り付け]
- [Word]-[文書にグラフ/画像を貼り付け]
画像として保存
"画像として保存"を選択すると、[ファイル名]が表示されます。
[ファイルを参照]をクリックして、保存するファイル名を指定してください。
画像形式は、PNG形式とJPEG形式の2つから選択できます。
既存のファイルを置換
チェックONにすると、[ファイル名]で指定したファイルが既に存在する場合に、上書きして保存します。
初期値は、チェックONです。
チェックOFFにした場合、既に同じファイル名が存在するとエラーになります。
グラフを挿入
Excelファイルでグラフを作成します。(ガイドはこちら)
グラフを作成します。
Excelで用意されているグラフのうち、19種類のグラフが作成出来るよう実装されていますね。
ここでは、以下の項目について解説します。
- [グラフのカテゴリ]と[グラフの種類]
- データ範囲
- 挿入先のシート
- グラフの保存先
- [グラフの上端の値]と[グラフの左端の値]、[グラフの幅]と[グラフの高さ]
[グラフのカテゴリ]と[グラフの種類]
グラフの種類を指定します。
Excelのどのグラフに該当するかは、Excelのリボンにあるアイコンを並べると分かりやすいので表にまとめました。
カテゴリ | 種類 |
領域![]() |
領域![]() |
積み上げ面![]() |
|
100%積み上げ面![]() |
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棒![]() |
集合横棒![]() |
積み上げ横棒![]() |
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100%積み上げ横棒![]() |
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列![]() |
集合縦棒![]() |
積み上げ縦棒![]() |
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100%積み上げ縦棒![]() |
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線![]() |
線![]() |
マーカー付き折れ線![]() |
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マーカー付き積み上げ折れ線![]() |
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マーカー付き100%積み上げ折れ線![]() |
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積み上げ折れ線![]() |
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100%積み上げ折れ線![]() |
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円![]() |
円![]() |
ドーナツ![]() |
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散布図![]() |
散布図(平滑線)![]() |
散布図(平滑線とマーカー)![]() |
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散布図(直線)![]() |
|
散布図(直線とマーカー)![]() |
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散布図![]() |
データ範囲
グラフのデータ元となる、範囲やテーブル、またはシートを指定します。
[データ範囲]の指定がシート、かつ、データが"範囲"の場合は、1行目から表を配置する方が意図したグラフになりやすいすね。
「データが"範囲"」とは、テーブル化していない表のことです。

挿入先のシート
グラフを挿入するシート名を指定します。
[挿入先のシート]の[+]-[Excel]-[カスタム入力]を使い、存在しないシート名を指定することで、新しいシートを作成して挿入することも可能です。
グラフの保存先
作成されたグラフを、他の場所(ファイル)に貼り付けるために、一時的に記録するための名前を指定します。
グラフを保存した名前を、[グラフを取得]アクションで一度クリップボードにコピーすることにより、他のファイルと連携できるようになります。
詳しくは、[グラフを取得]のセクションを参照してください。
[グラフの上端の値]と[グラフの左端の値]、[グラフの幅]と[グラフの高さ]
グラフエリアのサイズや挿入位置を指定します。
4つの値は、シートの端からの距離や、グラフのサイズを指します。
- [グラフの上端の値]…シート上端からグラフまでの距離
- [グラフの左端の値]…シート左端からグラフまでの距離
- [グラフの幅]…グラフの幅
- [グラフの高さ]…グラフの高さ
なお、サイズに用いられている単位は"ポイント"ですが、では、Excelではどのようにしてサイズを測ればいいのでしょうか。
Excelの位置を測定する方法
Excelでポイントを単純に確認する方法がなく、ちょっと厄介ではありますが、分かってしまえば簡単です。
僕が考える一番シンプルなやり方は、A1から四角形を配置し、そのサイズから位置を計算する方法ですね。
例えば、D4にグラフを配置したい場合で考えてみましょう
まず、四角形の図形をA1:C3のサイズで挿入します。すると、四角形の高さと幅が分かります。
高さが3.36cm、幅が5.5cmと表示されていますね。
単位がcmなので、これをポイントに変換します。1ポイント≒0.035276cmです。
1ポイント ≒ 0.035276 cmつまり、
[グラフの上端の値]=3.36÷0.035276≒95
[グラフの左端の値]=5.5÷0.035276≒156
とすれば、狙った位置へ挿入されます。
位置の測定方法
- A1から、グラフを挿入する位置までの四角形を作成する。
- [高さ]と[幅]の値を確認する。
- [高さ](または[幅])÷0.035276を計算する。
簡易的ですが、cmからポイントに変換するツールを用意しました。
参考までに。
1セルの高さは、セルとセルの行間をマウスの左ボタンを押して表示される数値で、確認することができます。
列で表示される数字の単位は、"ポイント"ではく表示可能な"文字数”です。単位が違うので注意してください。
グラフを更新
既存のExcelグラフのプロパティを更新します。(ガイドはこちら)
挿入したグラフの、タイトルや凡例などを変更できます。
ここでは、[グラフ]と[変更を追加]について解説します。
グラフ
更新するグラフを指定します。
[グラフ]の[+]メニューから、更新したいグラフを選択します。
あるいは、[グラフを挿入]で作成したグラフを指定することもできます。
変更を追加
グラフの詳細な部分について、設定を更新します。
ボタンをクリックすると、以下のサブアクティビティから選択します。
- データ範囲を変更
- グラフのタイトルを変更
- 軸のタイトルを更新
- 軸の最大値/最小値を更新
- 凡例を表示/非表示
- データラベルを表示/非表示
(※[サブアクティビティ]は、説明の便宜上呼んでいるだけで、正式な呼称ではありません。)
データ範囲を変更
グラフの対象となる範囲を変更します。
範囲やテーブル、シートを指定します。
指定するものがシートで、データが範囲の場合は、1行目から表が配置されるようにしてください。
グラフのタイトルを変更
グラフタイトルを表示してタイトル名を指定するか、グラフタイトルを非表示にします。
タイトルあり | タイトルなし |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
軸のタイトルを更新
軸のタイトルを表示してタイトル名を指定するか、非表示にします。
タイトルあり | タイトルなし |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
軸の最大値/最小値を更新
軸の最大値/最小値を変更します。
変更前 | 変更後 |
設定なし | ![]() |
![]() |
![]() |
凡例を表示/非表示
凡例表示 | 凡例非表示 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
データラベルを表示/非表示
データラベル表示 | データラベル非表示 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |

まとめ
今回は、グラフという視覚的なものだけに、図が多くなりました。
グラフについて、StudioXで結構細やかに指定できることが分かったのではないでしょうか。
まとめます。
まとめ
- 線グラフ、棒グラフ、円グラフ、散布図が作成可能。
- グラフエリア内のアイテムは、[グラフを更新]で切り替え。
- [グラフを取得]で、他のファイルへグラフを貼り付けられる。
この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。