StudioXについて学ぶ

UiPath StudioXで完成した処理を実行3【Unattendedで自動起動】

2022/08/28

「RPAで処理を自動化したのだから、どうせなら処理が勝手に走るようにしたい!」そんな考えも浮かびますよね。

StudioXでは、自動で処理を起動させる仕組みを「Unattended」と呼びます。

UnAttendedの設定を構築すれば、起動すらも勝手にしてくれるようになるので、完全な自動化が実現します。

この記事では、

記事編集時のStudioX - ver2022.4.4

Unattendedを構築する方法を教えて。

こちらにお答えしていきます。

Unattendedロボットによる自動化処理

最も単純な仕事と言えば、手順がマニュアル化されていて、人の判断を必要とせずその手順に従ってPCを操作するだけ、のような作業です。

今まで、自動化・効率化などをあまり意識してこなかったとすると、1日の仕事でそのような単純作業が沢山あるケースも多いはず。

特に、データの収集・転記・集計・チェック作業などの中には、単純作業なものも潜んでいるのではないでしょうか。

そして、さらに言えば、実行するタイミングが決まっていて、時間が来たら作業するだけのものがあれば、まさにUnattendedの出番です。

Unattendedが適切な処理

  • 手順が決まっていて、それに従って作業するだけで済む。
  • 定期的で、作業するタイミングが決まっている。

Unattended起動に必要な設定

Unattendedの場合、下記リンクで案内している準備に加え、さらに設定が必要です。

まずは、リンク内の手順に従って、準備の進めてください。

UiPath StudioXで完成した処理を実行1【実行の種類と準備】

準備ができたら、続いて以下の確認・設定を行います。

  • 人にアクションを促す処理がないことを確認する
  • Unattended実行するユーザーを設定する
  • マシンにUnatetndedライセンスを割り当てる
  • プロジェクトをパブリッシュ
  • トリガーを登録する
  • PCの設定(ロックを無効化)

以降、各項目の詳細を解説します。

人にアクションを促す処理がないことを確認する

StudioXのアクティビティの中には、人に判断を促す処理がありますよね。

特に、[入力ダイアログ]アクションは、必ずユーザーがすることになるため、ワークフローに追加されているとUnattendedには不向きです。

それから、処理が不安定で、自動化処理の途中でエラーで中断する場合も、当然ながら使用できません。

これらが解消したプロジェクトであることを、まずは確認しておきましょう。

Unattended実行するユーザーを設定する

PC上の、どのユーザー(Windowsアカウント)で実行するかを、Orchestrratorに指定する必要があります。

StudioXがインストールされている、Windowsアカウントとパスワードを用意しましょう。

なお、Windowsアカウントの確認方法は、こちらを参考にしてください。

ユーザーID(Windowsアカウント)の確認

標準ソフトのコマンドプロンプトを使用します。

スタートメニューにある
[Windows システムツール]-
[コマンドプロンプト]を開きます
コマンドプロンプトを開くと、黒い画面が表示されます。 "whoami"と入力し、エンターキーを押下します。 結果が下の行に表示されます。"¥"から前が
ドメイン名(ogushi-vaioz)、後ろがユーザー名(ogushi)です。
確認出来たら、右上の[×]をクリックして終了します。

環境によってはドメイン名も必要な場合があるので、こちらも控えておいてください。

パスワードの確認

Windowsにサインインする時のパスワードを使ってサインインしていない人は、多かもしれません。

もし忘れてしまっている場合は、パスワードを再設定しましょう。

手順については、Microsoftのリンクを紹介しておきます。

忘れてしまったMicrosoftアカウントのパスワードをリセットする

Orchestratorへサインイン

Unattendedの設定は、Orchestrator上で行いますので、まずはOrchestratorへサインインしましょう。

UiPath Assistant経由でサインインできます。

通知領域にある、
UiPath Assistantを
クリックします。
緑のランプをクリックします。 UiPath Orchestratorの画面が表示されました。

通知領域にアイコンがない場合は、スタートメニューからUiPath Assistantを起動してください。

Unattended実行するユーザーを設定

サインイン出来たら、自分のアカウント(サインインのユーザー)で、Unnattended実行出来るよう設定します。

[Orchestrator]-[テナント]-[アクセス権を管理]をクリックします。 自分のユーザーの、[メニュー]-[編集]をクリックします。 (全般の詳細ページ)特に変更箇所はありません。
[次へ]をクリックします。
(個人オートメーションの設定ページ)
こちらも変更箇所はありません。[次へ]をクリックします。

「無人オートメーションの設定ページ」は設定項目が多いので、少し細かく説明します。

  1. "Unattendedロボットが~"をチェックONにします。
  2. "特定のWindowsユーザーアカウントで~"を選択します。
  3. "ドメイン\ユーザー名"は、前述のwhoamiコマンドで確認したものを入力します。
  4. この時、個人PCでドメインに参加していることは考えにくいので、「.\ユーザー名」と入力してください。(ピリオド+バックスラッシュ+ユーザー名)
    会社などで使用しているPCの場合は、ドメイン参加している可能性があります。この時は、「ドメイン名\ユーザー名」と入力することになるはずです。
  5. "パスワード"は、PCログイン時のパスワードを入力します。
  6. "一度に1つの~"を、チェックONにします。
  7. 最後に、[更新]をクリックします。
説明書きを読むよりも、画像を見ながら選択したほうが簡単かもしれません。
おぐし

マシンにUnattendedライセンスを割り当てる

続いては、マシン(正しくはマシンテンプレート)にUnattendライセンスを割り当てる手続きです。

Community Editionでは、Unattendedの実行ライセンスが1つ使用可能です。

使用可能なんですが、初期状態ではこのライセンスがマシンに付与されていません。

以下の手順を参考に、Unattendedの実行ライセンスを追加しましょう。

[Orchestrator]-[テナント]-[マシン]に、既に作成されていますので、
その[メニュー]-[マシンを編集]をクリックします。
[Production(Unattended)]を"1"にし、[更新]をクリックします。

ここまでで、Orchestratorの環境設定は終わりです。

ネットワーク越しの制御というのは、本来難しいものです。

Orchestratorを使う事で、スムーズに構築できるのは素晴らしいですね。

それでも、一度つまづいてしまうとドツボにはまることも少なくありません。場合によっては、色々試行錯誤することになるでしょう。

プロジェクトをパブリッシュ

さて、Orchestratorの設定が出来たら、StudioXでプロジェクトをパブリッシュします。

パブリッシュすると、Orchestratorにプロジェクトが、プロセスとして登録されます。

自分で作ったもので構いませんが、特にまだプロジェクトがない場合は、下図のようにメッセージボックス1つでも構いません。

プロパティにある[次の経過後に自動で閉じる]で時間を指定すれば自動で閉じるので、こちらを設定しておきましょう。

作成したら、パブリッシュします。

[パブリッシュ]をクリックします。 [次へ]をクリックします。
特に設定を変更する必要はありません。
[パブリッシュ先]が"個人用ワークスペース”であることを確認し、
[パブリッシュ]をクリックします。
正常のメッセージが表示されたら[OK]をクリックします。

パブリッシュしたプロジェクトがちゃんとあるか、Orchestrator画面を開いて確認してみましょう。

[Orchestrator]-[My Workspace]にある[プロセス]をクリックしてください。

すると、(プロセス)の一覧が表示され、先ほどパブリッシュしたプロジェクトが追加されていますね。

試しに、右側にある[ジョブを開始]→[開始]の順にクリックして、実行してみましょう。

無事実行されれば成功です。

トリガーを登録する

トリガーには、時間とキューの2種類があります。

「キュー」は、指定するデータが追加されると処理が走る仕組みです。

残念ながらキューはStudioXでは使用できないので、選択可能なのは「時間」のみとなります。

「時間」のトリガーは、時刻を設定して起動する方法です。

登録方法は以下のとおり。

[Orchestrator]-[My Workspace]-[トリガー]の[新しいトリガーを追加]をクリックします。

  1. [名前]には、トリガー名を入力します。自分がわかりやすい名前にしてください。
  2. [プロセス名]は、起動するプロセス名を選択します。
  3. 右側のエリア、[分],[時間],[日]などと並んでいるエリアで起動タイミングを指定します。
  4. 最後に[追加]をクリックして、トリガーの登録が完了します。

なお、項目に[カスタム]がありますが、こちらではcronの知識が必要です。

こちらのサイトは、情報がミニマムながらも、参考になる設定方法が多いので、わかりやすいのではないでしょうか。

crontab の書き方 - プログラムメモ

PCの設定(ロックを無効化)

一定時間PCを放置すると、PCはロックしたり、スリープ状態になったりしますよね。

セキュリティや節電のためには必要な機能ですが、自動起動させるためには都合が悪い設定です。

なぜなら、Community Editionの場合、PCにロックがかかるとStudioXの処理が起動しなくなるためです。

そこで、電源の設定よりロックされないよう設定しましょう。

ロックを無効化

初期設定の場合、一定時間経過するとPCの画面が非表示になり、ロックがかかります。

これを、無効化する方法です。

デスクトップ画面で右クリックし、
[個人用設定]を選択します。
[ロック画面]をクリックします。 [画面タイムアウト設定]をクリックします。 [電源接続時に、~電源を切る]を"なし"にします。
[電源接続時に、~スリープ状態にする]を"なし"にします。

これで、PCを放置して時間が経過しても、ロックされない設定になりました。

セキュリティレベルが下がるので、その点考慮した上で設定しましょう。
おぐし

スクリーンセーバーを無効化

スクリーンセーバーも、ロック画面と同じ効果を持ちますが、最近はあまり有効化されていることは少ないようです。

もし有効化されている場合は、続けてスクリーンセーバーも無効化しましょう。

デスクトップ画面で右クリックし、
[個人用設定]を選択します。
[ロック画面]をクリックします。 [スクリーンセーバー]をクリックします。 [スクリーンセーバー]を"なし"に変更し、[OK]をクリックします。

まとめ

設定箇所がわりと多めですが、それも一度設定を終えればそう難しくありません。

Unattendedの構築方法が分かると、「何か自動化できるものないかなぁ」と、探したくなるのは僕だけじゃないはず。

まとめます。

まとめ

  • Unattendedを実行するためにはライセンスの付与が必要。
  • StudioXで指定できるトリガーは時間のみ。
  • Community Editionではロックの無効化を設定する。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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