チュートリアル・デモ

UiPath StudioXチュート読み砕き【最初のオートメーション プロジェクトを作成する】

2021/06/03

UiPath公式のガイドに掲載されているチュートリアル「最初のオートメーションプロジェクトを作成する」を、読み砕いて解説します。

チュートリアル: 最初のオートメーションプロジェクトを作成する

このチュートリアルでは、Excelのアクティビティ[Excelの繰り返し(各行)]の基本的な操作とWebサイトの操作方法を、実装することによって理解できる内容になっています。

もし公式サイトの説明が、ちょっと難しいなと感じた人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

もしくは公式サイトで理解した後、知識を固めるためのおさらいで目を通すのもありでしょう。

なお、ほんのちょっとだけ処理をアレンジしています。

この記事では、

記事編集時のStudioX - ver2021.4

チュートリアルをイメージ付きで確認したい。

[Excelの繰り返し(各行)]の使い方の実装例を見てみたい。

こちらにお答えしていきます。

自動化する処理

名前を入力すると、あなたののユニコーンを決めてくれるという、RPA練習用のサイトがあります。

https://www.rpasamples.com/unicornname

名前(ローマ字)を入力して、[Get Name]をクリックします。 ユニコーン名が表示されます。

また、名前の一覧が記入されたExcelブック"名前リスト.xlsx"があります。

今回自動化するのは、「リストにある名前それぞれののユニコーン名を検索し、C列に結果を書き込む」という処理です。

この流れをフローチャートにし、必要なアクティビティを並べました。

 

StudioXでの編集

ブラウザとExcelのリソースを追加

この処理では、WebページとExcelの間で値をやり取りします。

なので、[アプリケーション/ブラウザーを使用]リソースの中に、[Excelファイルを使用]リソースを含める形で追加しましょう。

まずは、Webブラウザを開き、https://www.rpasamples.com/unicornnameにアクセスしてください。

開いたら、StudioXで新規プロジェクトを作成し、アクティビティを追加します。

WebブラウザとExcelを操作するため、リソースを追加しましょう。

リソースの追加

  • [アプリケーション/ブラウザーを使用]リソースを[デザイナー]パネルに追加。
  • [Excelファイルを使用]リソースを[デザイナー]パネルに追加

具体的には、以下のような手順です。

アプリケーション/ブラウザーを使用

[アプリケーション/ブラウザーを使用]を
[デザイナー]パネルにドラッグします。
[自動化するアプリケーションを指定]をクリックします。
対象のWebブラウザを指定します。 [ブラウザーのURL]にアドレスが追加されました。

Excelファイルを使用

続けて、"名前リスト.xlsx"をデスクトップに用意しておき、それを[Excelファイルを使用]アクションで指定します。

[Excelファイルを使用]を[デザイナー]パネルにドラッグします。
この時、[ブラウザーを使用]リソースの内側に追加してください。
[ファイルを参照]をクリックします。
対象のファイル"名前リスト.xlsx"を選択します。
[開く]をクリックします。
[Excelファイル]にファイルのパスが追加されました。

ここまでで、WebサイトとExcelファイルの指定が完了しました。

繰り返し処理の追加

ここから、この自動化処理のメイン所となる、繰り返し処理を構築していきます。

処理の流れ

  • [Excelの繰り返し(各行)]を追加する。
  • [文字を入力]で、Excelの[Name]をテキストボックスに入力する。
  • [クリック]で、[Get Name]ボタンをクリックする。
  • [テキストを取得]で、ユニコーン名をExcelに書き込む。

Excelの繰り返し(各行)

繰り返し処理の母体となる[Excelの繰り返し(各行)]を追加しましょう。

[Excelの繰り返し(各行)]を[デザイナー]パネルにドラッグします。 [対象範囲]の[+]-[Excel]-[Sheet1]をクリックします。 [先頭行をヘッダーとする]をチェックONします。

 

文字を入力

Excelの[Name]列(B列)を、Webサイトのテキストボックスに書き込む処理です。

[文字を入力]を[デザイナー]プラグにドラッグします。 [画面上でターゲットを指定]を
クリックします。
名前を入力するテキストボックスをクリックします。
[確認]をクリックします。
(確認の前に[検証]をクリックしてもOKです。)
[+]-[CurrentRow]-[Name]をクリックします。 [以下を入力]に反映されました。

クリック

Nameを入力したら、[クリック]して、ユニコーン名を検索しましょう。

[クリック]を[デザイナー]パネルにドラッグします。 [画面上でターゲットを指定]を
クリックします。
[Get Name]ボタンをクリックします。
[確認]をクリックします。
(確認の前に[検証]をクリックしてもOKです。)

テキストを取得

最後に、ボタンクリック後に表示されたユニコーン名を、Excelの[ユニコーン名]列(C列)に書き込みます。

[テキストを取得]を[デザイナー]パネルにドラッグします。 [画面上でターゲットを指定]を
クリックします。
[[Unicorn Name]]をクリックします。
[確認]をクリックします。
(確認の前に[検証]をクリックしてもOKです。)
[+]-[CurrentRow]-[ユニコーン名]をクリックします。 [保存先]が入力されました。

 

全体の編集作業と実行結果をデモ

これまでの作業手順と、実行を動画に記録しました。

サンプルデータ(名前リスト.xlsx)

この記事に沿って、実際に操作してみたい場合、以下のファイルをダウンロードして、デスクトップに置いてください。

 

Excelのアイコンをクリックするとダウンロードできます。

なおこのリストは、ランダムに名前を生成するサイトを利用させていただきました。

なんちゃって個人情報

ヘボン式変換君

まとめ

WebサイトとExcelで値をやり取りする方法について、いかに簡単に構築できるかが理解できたことでしょう。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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