UiPath公式のガイドに掲載されているチュートリアル「最初のオートメーションプロジェクトを作成する」を、読み砕いて解説します。
チュートリアル: 最初のオートメーションプロジェクトを作成する
このチュートリアルでは、Excelのアクティビティ[Excelの繰り返し(各行)]の基本的な操作とWebサイトの操作方法を、実装することによって理解できる内容になっています。
もし公式サイトの説明が、ちょっと難しいなと感じた人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
もしくは公式サイトで理解した後、知識を固めるためのおさらいで目を通すのもありでしょう。
なお、ほんのちょっとだけ処理をアレンジしています。
この記事では、
チュートリアルをイメージ付きで確認したい。
[Excelの繰り返し(各行)]の使い方の実装例を見てみたい。
こちらにお答えしていきます。
もくじ
自動化する処理
名前を入力すると、あなたののユニコーンを決めてくれるという、RPA練習用のサイトがあります。
https://www.rpasamples.com/unicornname
また、名前の一覧が記入されたExcelブック"名前リスト.xlsx"があります。
今回自動化するのは、「リストにある名前それぞれののユニコーン名を検索し、C列に結果を書き込む」という処理です。
この流れをフローチャートにし、必要なアクティビティを並べました。
StudioXでの編集
ブラウザとExcelのリソースを追加
この処理では、WebページとExcelの間で値をやり取りします。
なので、[アプリケーション/ブラウザーを使用]リソースの中に、[Excelファイルを使用]リソースを含める形で追加しましょう。
まずは、Webブラウザを開き、https://www.rpasamples.com/unicornnameにアクセスしてください。
開いたら、StudioXで新規プロジェクトを作成し、アクティビティを追加します。
WebブラウザとExcelを操作するため、リソースを追加しましょう。
リソースの追加
- [アプリケーション/ブラウザーを使用]リソースを[デザイナー]パネルに追加。
- [Excelファイルを使用]リソースを[デザイナー]パネルに追加
具体的には、以下のような手順です。
アプリケーション/ブラウザーを使用
Excelファイルを使用
続けて、"名前リスト.xlsx"をデスクトップに用意しておき、それを[Excelファイルを使用]アクションで指定します。
ここまでで、WebサイトとExcelファイルの指定が完了しました。
繰り返し処理の追加
ここから、この自動化処理のメイン所となる、繰り返し処理を構築していきます。
処理の流れ
- [Excelの繰り返し(各行)]を追加する。
- [文字を入力]で、Excelの[Name]をテキストボックスに入力する。
- [クリック]で、[Get Name]ボタンをクリックする。
- [テキストを取得]で、ユニコーン名をExcelに書き込む。
Excelの繰り返し(各行)
繰り返し処理の母体となる[Excelの繰り返し(各行)]を追加しましょう。
文字を入力
Excelの[Name]列(B列)を、Webサイトのテキストボックスに書き込む処理です。
クリック
Nameを入力したら、[クリック]して、ユニコーン名を検索しましょう。
テキストを取得
最後に、ボタンクリック後に表示されたユニコーン名を、Excelの[ユニコーン名]列(C列)に書き込みます。
全体の編集作業と実行結果をデモ
これまでの作業手順と、実行を動画に記録しました。
サンプルデータ(名前リスト.xlsx)
この記事に沿って、実際に操作してみたい場合、以下のファイルをダウンロードして、デスクトップに置いてください。
Excelのアイコンをクリックするとダウンロードできます。
なおこのリストは、ランダムに名前を生成するサイトを利用させていただきました。
まとめ
WebサイトとExcelで値をやり取りする方法について、いかに簡単に構築できるかが理解できたことでしょう。
この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。