StudioXのアクティビティ

UiPath StudioXチュート読み砕き【CSVからExcelへのコピーと、ファイルのメール送信】

2021/07/03

UiPath公式のガイドに掲載されているチュートリアル「CSVからExcelへのコピーと、ファイルのメール送信」を、読み砕いて解説します。

チュートリアル: CSVからExcelへのコピーと、ファイルのメール送信

このチュートリアルでは、CSVファイルからデータを読み取ってExcelに追加する方法を、実際に操作することで理解できる内容になっています。

もし公式サイトの説明が、ちょっと難しいなと感じた人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

もしくは公式サイトで理解した後、知識を固めるためのおさらいで目を通すのもありでしょう。

なお、サンプルに扱うファイル自体は違いますが、作業の流れは同じです。

この記事では、

チュートリアルをイメージ付きで確認したい。

ExcelとCSVを組み合わせて使う例を見てみたい。

こちらにお答えしていきます。

記事編集時のStudioX - ver2021.4

自動化する処理

Excelファイルに、あらかじめ名簿が入力されています。

追加するCSVデータを読み取って、このExcelに追加します。

データを追加した後、Excelファイルをメールで送信します。

この流れをフローチャートにし、必要なアクティビティを並べました。

StudioXでの編集

Excelのリソースを追加

まず、[Excelファイルを使用]リソースで"B_名簿.xlsx"を開きます。

[Excelファイルを利用]を[デザイナー]パネルにドラッグします。
[ファイルを参照]をクリックします。
[B_名簿.xlsx]を選択し、[開く]をクリックします。 [参照名を指定]のテキストを"ExcelB"に変更します。

CSVを読み込み

次に、"A_追加データ.csv"からデータを読み取り、そのままダイレクトに"B_名簿.xlsx"へ書き込みます。

[CSVを読み込み]をリソースの内側にドラッグします。
[Browse for File](ファイルを参照)をクリックします。
[A_追加データ.csv]を選択し、[開く]をクリックします。 [出力先]の[+]-[ExcelB]-[Excel内で示す]をクリックします。 空白セル(A7)を選択し、[確認]をクリックします。 [CSVを読み込み]の設定完了です。

これでExcelにデータが追加されました。

Outlookのリソースを追加

Outlookを使用するために、Outlookのリソースを追加します。

メールを送信

[メールを送信]アクションを追加し、宛先や件名、本文、添付ファイルを指定します。

[メールを送信]をリソースの内側にドラッグします。 [宛先]、[件名]を入力します。
[本文]は[テキスト]をチェックONし、入力します。
[ファイルを参照]をクリックします。
[B_名簿.xlsx]を選択し、[開く]をクリックします。 [メール送信]の設定完了です。

全体の編集作業と実行結果をデモ

これまでの作業手順と、実行を動画に記録しました。

ブラッシュアップ

自動処理を実行した後の結果を見ると、タイトル行から追加されています。

これはちょっといただけないので、タイトルを除いてデータが追加されるよう修正しましょう。

[CSVを読み込み]アクションで直接Excelに書き込むと、タイトル行を除外することができません。

そこで、いったんCSVのデータを名前に記憶させます。

[出力先]の[+]-[後で使用するために保存]で”追加データテーブル"と入力します。

あとは、[範囲に書き込み]アクションで、B_名簿.xlsxにデータを追加すればOKです。

このとき、[ヘッダーを除外]をチェックONしましょう。

また、[追加]をチェックONすることで、セルを"A7"と指定せずとも自動で追加行を判断してくれます。

変更したアクティビティは、以下のようになります。

処理を実行してみると、タイトル行が追加されなくなりました。

サンプルデータ

この記事に沿って、実際に操作してみたい場合、以下のファイルをダウンロードしてください。

なおこのリストは、こちらのサイトを利用して作成しました。

なんちゃって個人情報

まとめ

CSVファイルは、システムによって色んな形式があるので、アクティビティの基本的な使い方を覚えた後は、トライ&エラーで動くようになるでしょう。

ただ、チェックするポイントは、文字コードや区切り文字、タイトル行の有無ぐらいなので、そこを押さえておけば問題ないはずですよ。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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