UiPath公式のガイドに掲載されているチュートリアル「CSVからExcelへのコピーと、ファイルのメール送信」を、読み砕いて解説します。
チュートリアル: CSVからExcelへのコピーと、ファイルのメール送信
このチュートリアルでは、CSVファイルからデータを読み取ってExcelに追加する方法を、実際に操作することで理解できる内容になっています。
もし公式サイトの説明が、ちょっと難しいなと感じた人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
もしくは公式サイトで理解した後、知識を固めるためのおさらいで目を通すのもありでしょう。
なお、サンプルに扱うファイル自体は違いますが、作業の流れは同じです。
この記事では、
チュートリアルをイメージ付きで確認したい。
ExcelとCSVを組み合わせて使う例を見てみたい。
こちらにお答えしていきます。
もくじ
自動化する処理
Excelファイルに、あらかじめ名簿が入力されています。
追加するCSVデータを読み取って、このExcelに追加します。
データを追加した後、Excelファイルをメールで送信します。
この流れをフローチャートにし、必要なアクティビティを並べました。
StudioXでの編集
Excelのリソースを追加
まず、[Excelファイルを使用]リソースで"B_名簿.xlsx"を開きます。
CSVを読み込み
次に、"A_追加データ.csv"からデータを読み取り、そのままダイレクトに"B_名簿.xlsx"へ書き込みます。
これでExcelにデータが追加されました。
Outlookのリソースを追加
Outlookを使用するために、Outlookのリソースを追加します。
メールを送信
[メールを送信]アクションを追加し、宛先や件名、本文、添付ファイルを指定します。
全体の編集作業と実行結果をデモ
これまでの作業手順と、実行を動画に記録しました。
ブラッシュアップ
自動処理を実行した後の結果を見ると、タイトル行から追加されています。
これはちょっといただけないので、タイトルを除いてデータが追加されるよう修正しましょう。
[CSVを読み込み]アクションで直接Excelに書き込むと、タイトル行を除外することができません。
そこで、いったんCSVのデータを名前に記憶させます。
[出力先]の[+]-[後で使用するために保存]で”追加データテーブル"と入力します。
あとは、[範囲に書き込み]アクションで、B_名簿.xlsxにデータを追加すればOKです。
このとき、[ヘッダーを除外]をチェックONしましょう。
また、[追加]をチェックONすることで、セルを"A7"と指定せずとも自動で追加行を判断してくれます。
変更したアクティビティは、以下のようになります。
処理を実行してみると、タイトル行が追加されなくなりました。
サンプルデータ
この記事に沿って、実際に操作してみたい場合、以下のファイルをダウンロードしてください。
なおこのリストは、こちらのサイトを利用して作成しました。
まとめ
CSVファイルは、システムによって色んな形式があるので、アクティビティの基本的な使い方を覚えた後は、トライ&エラーで動くようになるでしょう。
ただ、チェックするポイントは、文字コードや区切り文字、タイトル行の有無ぐらいなので、そこを押さえておけば問題ないはずですよ。
この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。