StudioXのアクティビティ

UiPath StudioXのアセットアクティビティ

アセットを直訳すると、「資源」となります。

UiPathでは、Orchestratror上に登録できる変数と考えたほうが、分かりやすいでしょう。

では、Orchestrator上で変数を管理できるメリットって、何でしょうか?

結論から言うと、「複数のプロジェクトから横断して参照できる。」です。

例えば、ログインが必要な1つの基幹システムに対し、複数のRPAから参照する場合を考えてみると、想像しやすいのではないでしょうか。

プロジェクトでそれぞれID/パスワードを管理するより、Orchestratorのアセットで管理した方が、変更箇所が1つで済むことになります。

この記事では、以下のアクティビティについて解説します。

記事編集時のStudioX - ver2022.12.0

アセットのアクティビティ

  • アセットを取得
  • 資格情報を取得

(解説の前に)Orchestratorへアセットを登録

アセットを参照する前に、予めOrchestratorへアセットを登録しておきましょう。

Orchestratorへは、[データマネージャー]パネルの[アセット]を右クリック→[すべてのアセットを表示]をクリックで開くとスムーズです。

アセットを取得

アセット名で指定した名前のアセットを取得します。アセットがグローバルでない場合、取得できるようにローカルロボットにアセットを割り当てる必要があります。(ガイドはこちら)

Orchestratorに登録されているアセット値を取得します。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • フォルダーパス
  • アセット名
  • タイムアウト(ミリ秒)
  • 出力

フォルダーパス

Orchestrator上の、参照するアセットのあるフォルダーを指定します。

入力しない場合は、既定のフォルダーになりますが、既定と異なるフォルダーを参照したい場合はフォルダー名を指定してください。

既定のフォルダーは、StudioX右下を確認してください。

また、選択を変更すれば、既定フォルダーを切り替えることができます。

アセット名

Orchestrator上にある、アセット名を指定します。

[アセットを取得]で利用できる属性はテキスト(Text)、True/False(Bool)、数値(Integer)の3種類のみです。

もう1つ、IDとパスワードを管理する資格情報(Credential)もアセットで作成できる属性なのですが、このアクティビティでは参照できません。

資格情報の値を参照する場合は、[資格情報を取得]アクションを利用してください。

タイムアウト(ミリ秒)

アセット値取得までの、タイムアウトの時間を指定します。

既定値は30秒で、指定した時刻までに取得できない場合、エラーになります。

出力

参照したアセットの値を記憶します。

[クリップボードにコピー]や[変数を作成]などから、記憶する場所を選択してください。

[出力]がないと呼び出す意味がないので、必ず指定しましょう。
おぐし

資格情報を取得

アセット名で指定した名前の資格情報を取得し、ユーザー名とセキュリティで保護されたパスワードを返します。(ガイドはこちら)

Orchestratorに登録されているアセットのうち、資格情報を取得する際に利用します。

資格情報とは、IDとパスワード2つの値を管理するための属性で、特にパスワードは暗号化されているので、安全な運用ができます。

ところで、StudioXのアクティビティをひと通りさらった人であれば、似たアクティビティに[ユーザー名/パスワードを取得]があると気づいたことでしょう。

どちらを使ったほうがいいかは、好みで決めても構わない程度の違いしかないので、お気に入った方でどうぞ。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • フォルダーパス
  • アセット名
  • タイムアウト(ミリ秒)
  • [ユーザー名]と[パスワード]

フォルダーパス

Orchestrator上の、参照する資格情報のあるフォルダーを指定します。

入力しない場合は、既定のフォルダーになりますが、既定と異なるフォルダーを参照したい場合はフォルダー名を指定してください。

既定のフォルダーは、StudioX右下を確認してください。

また、選択を変更すれば、既定フォルダーを切り替えることができます。

アセット名

Orchestrator上にある、資格情報名を指定します。

タイムアウト(ミリ秒)

資格情報取得までの、タイムアウトの時間を指定します。

既定値は30秒で、指定した時刻までに取得できない場合、エラーになります。

[ユーザー名]と[パスワード]

参照した資格情報を記憶します。

資格情報には、ユーザーIDとパスワードと、2つ項目があるため、それぞれ記憶する場所が用意されています。

まとめ

Orchestratorのアセットと変数の違いを理解し、使い分けが出来るようになるころには、StudioXの熟練度も上がっているはず。

なんて、僕の場合はOrchestratorのアセットを使うような開発に出会ったことがまだありません。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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