Webブラウザーには、サイトの更新や、移動などの機能が標準で実装されています。
StudioXでは、ページ単位で制御するアクティビティが、3つ用意されています。
今回は、それらを見ていくことにしましょう。
この記事では、以下のアクティビティについて解説します。
ページ制御のアクティビティ
- URLを取得
- URLに移動
- ブラウザー内を移動
もくじ
URLを取得
現在のブラウザーのURLを返します。(ガイドはこちら)
Webブラウザーが表示しているページのURLを取得します。
ここでは、以下の項目について解説します。
- 保存先
- エラー発生時に実行を継続
- タイムアウト
- 実行前の待機時間
- 実行後の待機時間
保存先
URLの文字列について、保存する場所を指定します。
保存先は[ノートブック(Excel)]や[クリップボードにコピー]、[変数を作成]などから指定できます。
エラー発生時に実行を継続
チェックON(True)の場合、URLの取得に失敗しても処理を継続します。
既定値はチェックOFFです。
チェックOFFにすると、URLの取得に失敗した際に、エラーで処理をストップします。
なお、取得に失敗した場合、実行前/実行後の待機時間は無視されます。
つまり、チェックONにしておくと、即座に次の処理へ進みます。
タイムアウト
URLがすぐに取得できない場合に、何秒まで待機して監視するかを指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は30秒です。
ページが重い(ロード時間が長い)場合に、調整するといいでしょう。
実行前の待機時間
ひとつ前のアクティビティから、URLを取得するまでの間に、待機する時間を指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は0.2秒です。
実行後の待機時間
URLを取得した後から、次のアクティビティを実行するまでに、待機する時間を指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は0.3秒です。
URLに移動
現在のブラウザーの、新しいタブまたは現在のタブでURLを開きます。(ガイドはこちら)
Webブラウザーで、指定のURLに移動します。
ここでは、以下の項目について解説します。
- URL
- エラー発生時に実行を継続
- タイムアウト
- 実行前の待機時間
- 実行後の待機時間
URL
移動したいサイトのURLを指定します。
URLを指定する際に使用するメニューは、[ノートブック]か[テキスト]、あるいは[変数を使用]の、3つを使用するのが一般的でしょう。
エラー発生時に実行を継続
チェックON(True)の場合、URLの移動に失敗しても、処理を継続します。
なお、ここで言う「移動に失敗」とは、、指定したURLのページが存在しないケースは該当しません。
例えば、操作する対象のブラウザーが終了してしまった場合などのように、アクションを実行できない状態を指すことに注意してください。
既定値はチェックOFFです。
チェックOFFにすると、移動に失敗した際に、エラーで処理をストップします。
なお、取得に失敗した場合、実行前/実行後の待機時間は無視されます。
チェックOFF、もしくは未設定の場合は、移動に失敗すると、エラーでストップします。
ただし、チェックON(True)にしておくと、タイムアウトや、実行前/実行後の待機時間が無視され、即座に次の処理へ進みます。
タイムアウト
対象のURLへすぐに移動できない(ロード時間が長い)場合に、何秒まで待機るかを指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は30秒です。
実行前の待機時間
ひとつ前のアクティビティから、URLを取得するまでの間に、待機する時間を指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は0.2秒です。
実行後の待機時間
URLを取得した後から、次のアクティビティを実行するまでに、待機する時間を指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は0.3秒です。
ブラウザー内を移動
前に戻る、次に進む、閉じる、更新、ホームなどといった、ブラウザーの基本的な移動を許可します。(ガイドはこちら)
Webブラウザーに実装されている、基本ボタンの機能を提供します。
Chromeで言うと、以下のボタンですね。
ここでは、以下の項目について解説します。
- アクション
- エラー発生時に実行を継続
- タイムアウト
- 実行前の待機時間
- 実行後の待機時間
アクション
アクションには、以下の5つの項目が用意されています。
- 前に戻る
- 次に進む
- ホームに移動
- 更新
- タブを閉じる
[ホームに移動]について
ホームは、"https://www.google.com"固定となります。
Internet Explorer(IE)のみ、設定されたホームページに移動可能です。
ただ、最新のOSでは、IEは使用できなくなっていますね。

エラー発生時に実行を継続
チェックON(True)にすると、アクションに失敗した場合でも、処理を継続します。
既定値はチェックOFFです。
チェックOFFの場合は、URLの取得に失敗すると、エラーでストップします。
チェックON(True)にしておくと、タイムアウトや、実行前/実行後の待機時間が無視され、即座に次の処理へ進みます。
タイムアウト
すぐにページ移動できない場合に、何秒まで待機するかを指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は30秒です。
実行前の待機時間
ひとつ前のアクティビティから、ページ移動するまでの間に、待機する時間を指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は0.2秒です。
実行後の待機時間
ページ移動した後から、次のアクティビティを実行するまでに、待機する時間を指定します。
"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。
既定値は0.3秒です。
まとめ
[URLに移動]や[ブラウザー内を移動]では、移動先のページが重い場合、タイムアウトを長くすることでエラーを回避できるので、覚えておくといいでしょう。
この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。