StudioXのアクティビティ

UiPath StudioXのアプリ/Webアクティビティ【ページ制御】

2021/08/20

Webブラウザーには、サイトの更新や、移動などの機能が標準で実装されています。

StudioXでは、ページ単位で制御するアクティビティが、3つ用意されています。

今回は、それらを見ていくことにしましょう。

この記事では、以下のアクティビティについて解説します。

記事編集時のStudioX - ver2023.2.0

ページ制御のアクティビティ

  • URLを取得
  • URLに移動
  • ブラウザー内を移動

URLを取得

現在のブラウザーのURLを返します。(ガイドはこちら)

Webブラウザーが表示しているページのURLを取得します。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • 保存先
  • エラー発生時に実行を継続
  • タイムアウト
  • 実行前の待機時間
  • 実行後の待機時間

保存先

URLの文字列について、保存する場所を指定します。

保存先は[ノートブック(Excel)]や[クリップボードにコピー]、[変数を作成]などから指定できます。

エラー発生時に実行を継続

チェックON(True)の場合、URLの取得に失敗しても処理を継続します。

既定値はチェックOFFです。

チェックOFFにすると、URLの取得に失敗した際に、エラーで処理をストップします。

なお、取得に失敗した場合、実行前/実行後の待機時間は無視されます。

つまり、チェックONにしておくと、即座に次の処理へ進みます。

タイムアウト

URLがすぐに取得できない場合に、何秒まで待機して監視するかを指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は30秒です。

ページが重い(ロード時間が長い)場合に、調整するといいでしょう。

実行前の待機時間

ひとつ前のアクティビティから、URLを取得するまでの間に、待機する時間を指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は0.2秒です。

実行後の待機時間

URLを取得した後から、次のアクティビティを実行するまでに、待機する時間を指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は0.3秒です。

URLに移動

現在のブラウザーの、新しいタブまたは現在のタブでURLを開きます。(ガイドはこちら)

Webブラウザーで、指定のURLに移動します。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • URL
  • エラー発生時に実行を継続
  • タイムアウト
  • 実行前の待機時間
  • 実行後の待機時間

URL

移動したいサイトのURLを指定します。

URLを指定する際に使用するメニューは、[ノートブック]か[テキスト]、あるいは[変数を使用]の、3つを使用するのが一般的でしょう。

エラー発生時に実行を継続

チェックON(True)の場合、URLの移動に失敗しても、処理を継続します。

なお、ここで言う「移動に失敗」とは、、指定したURLのページが存在しないケースは該当しません。

例えば、操作する対象のブラウザーが終了してしまった場合などのように、アクションを実行できない状態を指すことに注意してください。

既定値はチェックOFFです。

チェックOFFにすると、移動に失敗した際に、エラーで処理をストップします。

なお、取得に失敗した場合、実行前/実行後の待機時間は無視されます。

チェックOFF、もしくは未設定の場合は、移動に失敗すると、エラーでストップします。

ただし、チェックON(True)にしておくと、タイムアウトや、実行前/実行後の待機時間が無視され、即座に次の処理へ進みます。

タイムアウト

対象のURLへすぐに移動できない(ロード時間が長い)場合に、何秒まで待機るかを指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は30秒です。

実行前の待機時間

ひとつ前のアクティビティから、URLを取得するまでの間に、待機する時間を指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は0.2秒です。

実行後の待機時間

URLを取得した後から、次のアクティビティを実行するまでに、待機する時間を指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は0.3秒です。

ブラウザー内を移動

前に戻る、次に進む、閉じる、更新、ホームなどといった、ブラウザーの基本的な移動を許可します。(ガイドはこちら)

Webブラウザーに実装されている、基本ボタンの機能を提供します。

Chromeで言うと、以下のボタンですね。

ここでは、以下の項目について解説します。

  • アクション
  • エラー発生時に実行を継続
  • タイムアウト
  • 実行前の待機時間
  • 実行後の待機時間

アクション

アクションには、以下の5つの項目が用意されています。

  • 前に戻る
  • 次に進む
  • ホームに移動
  • 更新
  • タブを閉じる

[ホームに移動]について

ホームは、"https://www.google.com"固定となります。

Internet Explorer(IE)のみ、設定されたホームページに移動可能です。

ただ、最新のOSでは、IEは使用できなくなっていますね。

新しいFirefoxでは、初期状態だとホームボタンが表示されていませんが、機能は存在します。
おぐし

エラー発生時に実行を継続

チェックON(True)にすると、アクションに失敗した場合でも、処理を継続します。

既定値はチェックOFFです。

チェックOFFの場合は、URLの取得に失敗すると、エラーでストップします。

チェックON(True)にしておくと、タイムアウトや、実行前/実行後の待機時間が無視され、即座に次の処理へ進みます。

タイムアウト

すぐにページ移動できない場合に、何秒まで待機するかを指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は30秒です。

実行前の待機時間

ひとつ前のアクティビティから、ページ移動するまでの間に、待機する時間を指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は0.2秒です。

実行後の待機時間

ページ移動した後から、次のアクティビティを実行するまでに、待機する時間を指定します。

"1.5"のように、小数点以下の指定も可能です。

既定値は0.3秒です。

まとめ

[URLに移動]や[ブラウザー内を移動]では、移動先のページが重い場合、タイムアウトを長くすることでエラーを回避できるので、覚えておくといいでしょう。

この記事で、何か1つでも新しい発見が得られたのなら、僕もうれしいです。

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