UiPath StudioXに関する用語を、自分なりの言葉でまとめていきます。
僕がよく見てるYoutubeや気になったものなど、関係ないものも混ざっていますが、それもご愛敬ということで。
この記事では、
StudioXで使われている用語の意味を教えて。
こちらにお答えしていきます。
記号・数字
アルファベット
A
Attendedロボット
「ユーザーが実行ボタンをクリックして動く」ロボット、と言ったほうが分かりやすいでしょうか。
なお、ユーザーとAttendedロボットの仲介役がUiPath Assistantで、ボタンクリックで実行する仕組みを提供しています。
また、Assitant経由での起動のほか、コマインドラインによる実行も可能です。
B
Backstageビュー
StudioXを開いたときに、最初に表示される画面を指します。
正直、「Backstageビューを開いてください」と言われても、ピンと来る人は少ないはず。
非公式な呼び方であっても、"スタート画面"と言った方が早いかもしれません。
ちなみに、ExcelやWordなどOffice系の画面も、同じようにBackstageビューという名称です。
BizRobo!
代表するRPAソフトのひとつで、Kofax Kapowを元に作られた日本仕様の製品です。
法人向けのためか、自学習しにくいのが惜しいところ。
会社として申し込めば、無料トライアルで90日間使えます。(個人で申し込むと断られました。)
僕が初めて勉強したPPAソフトでもあるのが、BizRobo!です。
UiPathと比べて、Webの制御が安定していた記憶がありますね。
BOM
バイトオーダーマークを略して、BOMと表記されます。
テキスト(文字列)には、文字コードという種類が存在します。
文字コードのひとつに、ユニコードがあるのですが、BOM符号を追加することで、「このテキストの文字コードは、ユニコードです」と宣言しています。
しかし、BOMが付与されていないテキストファイルも存在します。
例えば、ExcelでCSVファイルを開くとき、BOMが付与されたファイルでないと正しく読み込むことができないため、注意が必要です。
Boolean
変数の型のひとつで、TrueとFalseの2つの値しか持たない型です。
言い換えると、TrueはYes、FalseはNoを意味します。
2つしか値を持たないものは様々ありますが、例えば、チェックボックスがONだとTrue、チェックOFFだとFalseです。
他にも、条件分岐でThenを意味するのがTrueで、ElseがFalseになりますね。
True | False |
Yes | No |
チェックON | チェックOFF |
(条件分岐の)Then | (条件分岐の)Else |
Not False(False1の否定はTrue) | Not True |
今年の西暦 >= 2020 | 今年の西暦 < 2020 |
C
Citizen Developer
市民開発者を参照ください。
CSV
カンマ区切りで表を表現したテキストデータです。
実態はただのテキストなので、メモ帳でも開けますし、Excelをはじめとする表計算ソフトでも開くことができます。
そして、シンプルが故に、あらゆるシステムのエクスポート/インポートで採用されており、非常に使い勝手のいい形式なんですね。
CSVはただのテキストファイルなのですが、いくつかの書式が存在します。
とはいえ、文字コード、区切り文字、囲み文字、改行コード、BOM、これらを押さえてしまえばどんなCSVが来ても対応できるようになるでしょう。
CSVは、"connma separated value"を略したものですが、カンマ区切りじゃなくともCSVと呼ぶのが一般的です。
例えば、タブ区切りであればTSVと呼ぶこともあるのですが、マイナーなためCSVの仲間として括られることが多いですね。
G
Git
各プロジェクトフォルダのファイルを、履歴管理するための仕組みを指します。
そのファイルが開発中/リリース済みかの管理や、過去のバージョンの参照などが可能で、特に複数人で開発するほど、Gitによる管理の必要性が高くなります。
ONE PIECE
尾田栄一郎先生描く、冒険活劇。
いつしか、少年ジャンプの購読をやめてから漫画の方は読まなくなりましたが、その後もアニメはずーっと見続けてます。
沢山の名シーンはあれど、その中で僕が何度見ても涙腺が崩壊するのは、ゴーイングメリー号との別れのシーンですね。
Orchestrator
ユーザーやライセンス、ロボット、有人実行/無人実行の制御など、UiPathに関する様々な資源を管理するWebアプリケーションです。
ライセンス管理、実行の監視、アセットなどの資源管理と、様々な機能を持っていますが、特に注目なのは、無人ロボット(Unattend)の構築でしょう。
P
PiP
ピクチャインピクチャ、略してPiPと表記されています。
実行する際、小さいウィンドウ画面を表示して、その中で(別セッションで)自動処理を動かす仕組みです。
自動処理を実行すると、その画面は処理が完了するまで触っちゃいけませんよね。
そこでPiPを使うと、自動処理を子ウィンドウ内で実行してくれます
こうすることで、自動処理をする傍らで別の作業が出来るという、コスパに優れた機能というわけです。
ただ残念ながら、個人用のWindowsではPiPが使えません。
※ver2021.10から、個人用OS(Widnwos 10/11 Home)でも使用可能になっています。
Power Automate
Microsoft製のRPAソフトで、Windows11から標準実装されています。
編集がしやすいか?と聞かれると、今一歩かなぁと個人的には感じています。
とはいえ、OS標準であることと、アクション(StudioXでいうアクティビティ)が豊富なのは、非常に魅力的ですね。
R
RPA
Robotic Process Automationの略で、今まで人が行ってきた、パソコン上の定型作業を自動化する取り組みを指します。
言うまでもなく、StudioXはRPAソフトのひとつですね。
S
Sarukani
ビートボクサーの4人組です。
口だけで奏でる音楽をビートボックスと言います。
ボイスパーカッションに近いものと言ったら、ピンと来る人は多いかも。
SarukaniやROFUなどは世界を相手に戦っていて、日本のビートボックスシーンはめっちゃ盛り上がってます。
知った風なこと言ってますが、全然僕もにわかビートボックスファン。(動画観てるだけ)
3つの動画は、「1!2!3!4!」という曲で、国際大会GBBへのエントリー用動画、GBB本番の舞台、その後に出したミュージックビデオです。
この前進というか進化というか、もうホントにスゴイ・・・。
GBB 2021 Wildcard | GBB 2021 World LEAGUE | Offical Music Video |
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Studio
UiPath製の、RPA開発ソフトです。
StudioXの兄弟分に当たり、StudioXよりも大規模な開発ができる反面、開発初心者には敷居が高い部分があります。
恐らく、RPA業界をけん引しているのはUiPath Studioで、既に十分使い勝手が良いにもかかわらず、今もなお大幅なアップデートで改善しているアグレッシブさが魅力のひとつです。
U
UI Explorer(ユーアイエクスプローラ)
UI要素を特定するためのツールで、セレクターを編集して指定します。
Studioのメインとなるツールのひとつですが、StudioXでも使用可能です。
稀に、画面上でターゲットとアンカーを指定する方法だと、どうしてもUI要素を特定できないことがあります。
そんな時には、UI Explorerの使い方を習得して、試してみるといいでしょう。
UiPath
StudioXの生みの親です。
急成長の実績を持つユニコーン企業で、ニューヨーク市場にも上場。
RPA業界のモンスター会社ですね。
UiPath Academy
UIPath関連の製品を学ぶために用意されているトレーニングサイトです。
無料であるにもかかわらず、研修内容が非常に充実しています。
初めて学ぶ方は、ここから学ぶといいでしょう。
UiPath Assistant
ユーザーが、パブリッシュされたプロジェクトを実行するために用意されているツールです。
ボタンクリックによる実行はもちろん、ショートカットキーやスタートメニューからの実行を可能にします。
その他、指定時刻になったら実行するよう促してくれる、アラーム機能などもありますね。
UiPath FORUM
UiPathについて、ユーザー同士でQAするコミュニティサイトです。
StudioXに関するものも、様々な質問が飛び交っています。
僕も英語アレルギーなのですが、やはり世界のスレッドともなると、かなりの質問がやり取りされていますね。
unattendedロボット
「何時何分になったら実行」とか、「データが入ってきたら実行」など、人が実行ボタンを押さずに自動で実行するロボットを言います。
unattendedロボットに実行を指示しているのは、UiPath Orchestratorです。
なので、自動実行させる上でOrchestratorの存在は欠かせません。
V
VB.NET
Microsoft提供のプログラミング言語です。
ExcelVBAと文法が近いので、VBAマクロ開発の経験がある人なら、ある程度解読できることでしょう。
デザイナーパネルに配置したアクティビティの、[詳細エディターを開く]を開いてみてください。これがVB.NETの命令文です。
(開いたら必ずVB.NETが表示されるわけではありません。)
X
XPath
アプリやWebに於いて、ボタンやテキストボックスなどのオブジェクトの位置、要素、属性情報等を示す記述方法です。
UiExprolerを編集する際に必要となる知識ですね。
Z
zip
ファイルのサイズを小さく(圧縮)する、あるいは、複数のファイルを1ファイルにまとめる(アーカイブする)技術です。
StudioXのアクティビティを使うと、パスワードを指定することも可能です。
ちなみに、ExcelやWordは、実はzipファイルであるというのは有名なお話。
もうひとつ余談ですが、zipファイルにパスワードをかけるのは、逆にセキュリティ上危険とされています。
たとえ危険だとしてもzipパスワードが使われ続けるのは、世の中正論だけで回っちゃいない、そういうことなのでしょう。
あいうえお
あ
アクション
アクティビティのうち、ファイルなどのオブジェクトに対し、編集・参照などを行うアクティビティを指します。
具体的には、[Excelファイルを使用]などのリソース系以外です。
ただ、公式ガイド内でも、あまりアクティビティのアクションの意味で使用されることは、ほとんどありません。
「アクション」そのままの訳、つまり"処理"という意味で使われるケースが多いようです。
アクティビティ
StudioXの自動化を組み立てるためのパーツ(ブロック)です。
アクティビティには、操作する対象(アプリ/WebやExcelなど)を指定する"リソース"と、具体的な処理を指示する"アクション"の2種類があります。
Studioでは、リソースではなく"コンテナー"と呼ばれているようですね。
アクティビティカード
アクティビティを、デザイナーパネルに追加したときのひとつひとつを、アクティビティカードと呼びます。
アクティビティパネル
自動化処理の、アクションや制御を担うパーツ=アクティビティが一覧表示されているパネルです。
[開発者向けアクティビティを開く]をチェックONにすると、Studioのアクティビティも使用できるというのは素敵な仕組み。
完全互換とはいかないまでも、使えるアクティビティは沢山あり、ロジックで困ったときには心強い味方だったりしますね。
アセット
アクティビティには、[変数の値を設定]がありますが、これと同じ目的で、Orchestrator上で変数を管理する仕組みです。
値を変更する必要がある時に、パブリッシュして更新する必要がない、複数のプロジェクトから同じアセットが参照できるなどのメリットがあります。
定期的に変わるものなどをアセットで管理すると、メンテナンスが楽になりそうですね。
遊び心
僕は、お世辞にも社交的とは言えない、むしろお堅い性格。
だからこそ、仕事にも「遊び心」が大事だと忘れないように意識しています。
実は、漫画の"ザ・シェフ"に出てきた言葉なんです。
10年以上も前に読んだ漫画なのに、何故か「そうか!」と、衝撃を受けたかのように納得して、今の今まで頭に残っているという。
試し読み(無料)で読めたので、久々に読むことが出来ました。
アラート
メッセージボックス(ダイアログ)の中で、特にユーザーに処理を継続するか確認を促すメッセージを指します。
Excelを取ってみても、色んな箇所でアラートが表示されます。
例えば、シートを削除する直前に確認するアラートなどがありまね。
アラーム
UiPath Assistantに備わっている機能のひとつで、スケジュールした時刻になったら、ポップアップでジョブの実行を促してくれます。
メッセージが表示されたら、すぐに実行できるよう実行ボタンが用意されています。
忘れずに処理を実行する必要がある時に、設定しておくと便利でしょう。
アンカー
[アプリ/Web]アクティビティで、テキストボックスなどのオブジェクトを指定する際に出てくるマークです。
例えば、テキストボックス1つを指定するとき、どのテキストボックスかを明確にするための指標となるものを、アンカーと呼びます。
アンカーを使うことによって、同じオブジェクトが沢山あっても1つに絞り込むことが出来ます。
下図のサンプルを見てください。
9つのテキストボックスがありますね。
これを、ひらがなの位置を指標にして、1か所に絞りこんでいきます。
「"ほ"に近いテキストボックスを指定する」とすると、テキストボックスの候補が4つになりました。
さらに絞り込むために、もうひとつ追加しました。
「"ほ"と"り"に近いテキストボックスを指定する」としましょう。
そうすると、対象は1か所しかありません。
つまり、"ほ"と"り"をアンカーにすれば、テキストボックス1つを特定できるようになるわけです。
い
インクリメント
Excelのセルの値を更新した後、1行下のセルへ選択が移ることを指します。
[セルに書き込み]で出てくる用語ですね。
もうひとつ、[スクリーンショットを作成]でも"自動インクリメント"と言う項目があります。
こちらは、保存ファイル名に(1)、(2)、(3)と数値を増やすことで、保存するファイル名が被らないようにする目的で使いますね。
インクリメントという言葉は、プログラミングでも使われる用語です。
意味は同じでも用途が異なるため、元の使い方を知っていると、逆に混乱してしまうという落とし穴も。
([繰り返し(指定回数)]のCurrentItemが、プログラミングで言うインクリメントに近いイメージでしょうか。)
インターフェース
2つのものを繋げるための仕組みです。
例えばソフトウェアは、人とシステムを繋げる役割を持つため、インターフェースと言い換えることがあります。
特に、この「繋げる」という意味を強調したい場合に、インターフェースと表現されますね。
ちなみに、ユーザーインターフェースというと、一般的にソフトやウェブの画面を構成するあらゆる要素(ボタン、文字、レイアウトなど)を指します。
え
エガちゃんねる
お気に入りYoutube、江頭2:50のチャンネルです。
めちゃイケやってたとき、江頭さんが出てきて雰囲気をかき乱すハチャメチャぶりに、ニヤニヤしていた自分を思い出しますね。
はい、エガT(Tシャツ)も買いました。
エクスプローラー
フォルダーのことです。
もう少し正確に言えば、フォルダーを見る画面のことですね。
マウスを近づけると名前が表示されます。
あまりにも当たり前に使われるからでしょう、名前の表示にすら気づかない人が多いようですね。
時々、「エクスプローラーを開いてください」と、PC操作の時に説明する人がいます。
知らない人は混乱するだけですので、「フォルダーを開いてください」と説明した方がいいでしょう。
ところで、StudioXには、UiExplorerという機能があります。
つまり、単に「エクスプローラー」はフォルダーであり、「UiExplorer(ユーアイエクスプローラー)」はStudioXの機能を指すわけです。
演算子
[条件分岐]の[条件ビルダー]で、右と左の値をどのように比較するかを決定する、真ん中のフィールドを指します。
StudioX上の画面で、演算子という言葉は出てこないのですが、実は公式ガイドで使われていますね。
お
オブジェクト
厳密には異なりますが、StudioXでは、画面を構成するあらゆる部品と捉えて支障ないでしょう。
アプリ/webアクティビティで、ターゲットとして指定できるもの、つまり、ボタン、テキストボックス、テキストラベル、そして画面全体など全てオブジェクトです。
オブジェクトリポジトリ
アプリ/Webのオブジェクトを複数個所で簡単に利用できるように用意されたパネルです。
ver2022.4.3時点では、StudioXにパネルが表示されているものの、残念ながらUI(オブジェクト)への参照しかできないようです。
近いうち使えるようになるのかな?
オフセット
オフセットは、「補正する」という意味になります。
ExcelでもOffset関数があり、対象の行から行と列をずらしたい分だけ補正することができます。
例えば、セルB2に対してオフセットを「行を+1、列を+1」すると、セルC3を指します。
StudioXでは[最初/最後のデータ行を検索]で使われていますね。
StudioXの場合は行のみ補正が可能で、見つかった行番号から結果を数行ずらしたい場合に、オフセット値を指定します。
か
改行文字
テキストデータの中で「ここから次の行にしてください」と命令する、制御文字のひとつです。
"改行コード"とも。
通常、改行コードは目に見えないものですが、ソフトウェアによっては、改行が入っているかが分かるように記号表示されています。
例えば、Wordがその1つですね。
基本的に、同じOS内でファイルをやり取りする場合は、問題になりません。
注意すべきは、WindowsとMacなど、複数のOSでファイルをやり取りするケースです。
Windowsの場合は改行文字"CrLf"、MacやLinuxの場合は改行文字"Lf"と、OSごとに改行文字が違うのです。
この違いで、テキストファイルの編集が上手くいかず悩んでしまうことがあるので、頭の片隅にでも覚えておくといいかもしれません。
余談ですが、Cr=キャリッジリターン、Lf=ラインフィードの意味です。
開発者向けアクティビティ
より複雑な自動化を可能にするアクティビティ郡です。
複雑な条件分岐や、トライキャッチ、ワークフローの分離など、応用とも言えるアクティビティが揃っています。
公式ガイドには「期待どおりに動作しない場合がある」と書かれていて、確かにうまく動かない事もありますが、結構使えますね。
プログラミングに慣れている方は、状況を見て使うのもいいのではないでしょうか。
拡張子
ファイルの形式を見分けるために、ファイル名の後ろに付与されている、ピリオドから始まる2〜6文字の文字列です。
コンピュータはファイルの拡張子から、それが何のファイルなのかを判別しているのです。
例えば"サンプル.xlsx"であればExcelファイル、"サンプル.docx"であればWordファイルだと判断します。
初めて知った人は、「案外シンプルな仕組みなんだな」と思うかもしれませんね。
しかし、この拡張子を書き換えるだけで、ファイルを開けなくなることも。
そのため、通常は非表示に設定されています。
拡張子を表示するには、フォルダーを開いて(どれでも構いません)、[表示]-[ファイル拡張子]をチェックONにしてください。
型
変数の種類を表すもので、テキスト型、数値型、日付型などがあります。
変数に型を設定することで、正しく処理を行うとともに、不具合を回避する役割を果たします。
例えば、商品コード「2000」があったとして、「2000+22 = 2022」のように足し算が出来るのはおかしいですよね。
ここで、商品コードの型をテキスト型にすると、商品コードで足し算されなくなります。
カレット
テキストを入力する時に点滅している、カーソル(縦棒)のことです。
どちらかと言えば、キャレットと呼ぶ方が多いのではないでしょうか。
Wordアクティビティに出てくる言葉ですね。
関数(Excel)
指定した引数を用いて、目的の計算結果を出力するものです。
Excelでの関数を確認する方法はいくつかあり、数式バーの左側にある[fx]ボタンから関数画面を表示することができます。
SUM関数、AVERAGE関数など、一般的には引数を指定して計算する関数が多いですが、引数を必要としないROW関数やTODAY関数などもありすね。
く
繰り返し
プログラミングでの言葉で言うと、ループ処理です。
StudioXには、9以上の繰り返し用アクティビティが用意されています。
一連の処理を、指定回数繰り返すという、自動化処理には欠かせないロジックのひとつ。
繰り返し処理については、さらに詳しくこちらに纏めています。
クリップボード
テキストや画像などをコピー&ペーストするときに使用されている、一時記憶領域を指します。
この言葉を知らなくとも、使ってみたら普通のコピーのことだっと分かるので、迷うことはないと思いますが。
StudioX含め、通常は1つしか記憶ができません。
StudioXとは関係ありませんが、今は標準機能で、複数コピーを記憶できるツールが提供されていますね。winキー+vで起動します。
クローリング
インターネットを巡回して、サイトを見つけていくのがクローリングです。
よく、クローリングとスクレイピングはセットで語られますが、UiPathにクローリング機能はありません。
クローリングしている代表は、Googleなどのサイト検索サービスですね。
自分のサイトを作成すると、いつのまにか検索結果に出てくるようになります。
これって実は、Googleのクローリングロボット(クローラー)が、暫くすると見つけてくれているからなのです。
こ
コマンドパレット
アクティビティの編集について、サポートする機能です。
追加するアクティビティの候補を表示したり、追加済みのアクティビティを検索する機能などがあります。
アクティビティに名前を付けておけば、そこをすぐに見つけ出せるので、処理が長くなればなるほど、重宝するようになりますね。
右上のアイコンをクリックして表示出来ますが、ここは、ショートカットキーを覚えることをお勧めします。
コマンドパレットのショートカットキー
- コマンドパレットの表示・・・[F3]
- アクティビティを追加・・・[Ctrl]+[Shift]+[T]
- アクティビティに移動・・・[Ctrl]+[J]
こ
コメントアウト
アクティビティを無効化すること、つまり、一時的にアクティビティを処理から除外することです。
コメントアウトのメリットは、簡単に有効化できること。
もし削除してしまうと、元に戻すのは大変なので、再利用する可能性のあるアクティビティは無効化するといいでしょう。
コンポーネント
コンポーネントは、通常「部品」と訳されます。
プログラミングの世界では、独立したサポート機能と言い換えたほうが、より適切な表現かなあと。
UiPathでは、Orchestratorがコンポーネントのひとつですね。
メインのStudioXとは独立して動作していて、また、Studioでも使用されるように横断的に使える、つまり汎用的であることが特徴です。
さ
再帰
例えば、「フォルダー内にあるファイルを削除する処理」があるとしましょう。
もし、その中にフォルダーがあれば、そのフォルダー内にあるファイルを削除します。
更にその中にフォルダーがあれば、そのフォルダー内にあるファイルを削除します。
更に更にその中に・・・と、このように、フォルダーがある限り下層のフォルダーに潜って同じ処理を繰り返すことを、「再帰的に処理する」と言います。
これをプログラムで書くと、実はとてもシンプル。
処理A
- 対象フォルダー内の、ファイルを削除する。
- 対象フォルダーの中にサブフォルダーが存在すれば、サブフォルダーに対して[処理A]を実行する。
[処理A]というプログラムがあり、その中で自分自身[処理A]を呼び出す、これが再帰です。
[フォルダーを削除]アクションで出てくる単語ですね。
ループ処理とは、ちょっと意味合いが違います。
サービスモード
サインインしたWindowsアカウントにサインインしていない状態でもStudioXの制御が可能なモードです。
ユーザーモードだと、サインインした状態で、かつ、PCロックがかからないようにしなければならないなど、セキュリティ面でもデメリットがあるため、サービスモードが可能なライセンスであれば、こちらがお勧めです。
し
資格情報
IDとパスワードのセット(またはパスワードのみ)のことです。
StudioXでは、資格情報を記録する方法が2通りあります。
- Windowsのパスワード管理機能を活用する[資格情報マネージャー](オフライン)
- オンライン上で管理し、複数マシンで共有可能な[Orchestrator]
暗号化されたID/パスワードをRPAで読み込めるようにすることで、ログイン処理を安全に自動化出来るというわけですね。
シーケンス
StudioXで言う、グループアクティビティのことです。
Studioではシーケンスですが、StudioXでは分かりやすいように名称を変えているようですね。
市民開発者
エンジニアでない、一般の人を指します。
今のところ、そんなに浸透している言葉ではないですね。
呼び方としては失礼かもしれませんが、"非エンジニア"と言ってしまった方が早い気がします。
StudioXは、まさに市民開発者向けのソフトウェアです。
いつか、市民開発者という呼び方が当たり前のように使われる日が来るといいですね。
順次
プログラミングの基本処理のひとつ"順次"は、アクティビティを上から順に実行していく構造を指します。
最もシンプルな構造で、回りくどく言うとすれば、1番目と2番めのアクティビティの順番が逆転することは決して起こりません。
これが守られないと、プログラミングの概念自体が成立しません。
ジョブ
自動化処理を実行すること、または実行する単位を表します。
Orchestratorに接続すると、どのプロセスを、いつどのマシンで実行したのか、成功したのかなど、ジョブの細かいステータスを確認できます。
す
スイッチ
条件分岐の構造のひとつです。
StudioXではアクティビティとして用意されており、指定する変数ひとつに対して、複数の候補がある場合に使用します。
複数の条件分岐と言えば、類似のアクティビティに[条件分岐(複数分岐)]がありますね。
こちらよりよりは汎用性が低いものの、ひとつの値を評価する場合には、視認性(読みやすさ)の点で優れています。
数式(Excel)
Excelのセルに入力されている、"="から始まる式を指します。
英語ではFormulaですね。
関数と、やや混同されがちですが、関数はSumやAverageなどを指します。
対して数式は、"=A1 & Sum(B1:B5)"などのように、=から始めて、値や関数などを組み合わせて計算する式のことです。
スクレイピング
指定したサイトから、目的とする情報(主にテキスト)を抽出することです。
新聞雑誌から、欲しい部分だけを切り抜くことをスクラップと言いますが、ニュアンスは同じですね。
スクラップ=Scrapは名詞なので厳密には違うものの、Scrapeと語源が同じなので似たようなものです。
スクレイピングが簡単にできることは、RPAの代表的な特徴のひとつですね。
スコープ
スコープは、"影響範囲"という意味です。
StudioXには[Excelプロセススコープ]アクティビティがありますね。
"アラートの有効/無効"、"マクロの有効/無効"などの設定を、このアクティビティの中に追加したExcelのみに適用するアクティビティです。
つまり、設定内容の影響範囲は、追加したExcelファイルのみとなります。
ところでスコープと言えば、一般的に変数に用いられる概念ですが、StudioXで変数のスコープは設定できません。
おそらく、開発する際に考慮しなきゃいけない内容を簡素にするためでしょうね。
スプレッドシート
表計算ソフトを指します。「Excelのことだ」と言ったほうが早いぐらい、Excelが知れ渡っていますが、他にも色々あるんです。
Googleスプレッドシート、Numbers(Macのソフト)、Calc(LibreOffice)などが、有名どころでしょう。
せ
正規表現
対象となる文字列を検索する文字のパターンを指定するための、表現方法です。
似た目的のものにワイルドカードがありますが、それの上位版と言えるでしょう。
例えば、「数字6桁」のパターンを検索したい場合、正規表現では"¥d{6}"とすることで検索できます。
ワイルドカードだと"??????"で、これは「英数字記号6桁」という意味になり、数字以外も対象となってしまいます。
ですが、これがワイルドカードの限界ですね。
正規表現は、[繰り返し(フォルダー内の各フォルダー)]アクションで使用します。
遷移
画面が別の画面に切り替わることを言います。
あまり一般的に使われていないと思いますが、なぜかIT業界ではちょくちょく使われている単語ですね。
2つとも「うつる」という漢字ですし、単語自体を知らずとも文脈から意味は把握できるでしょう。
た
ダイアログ
メッセージを表示したり、ユーザーに入力を促す子ウィンドウのことです。
StudioXでは、メッセージを表示するだけなら[メッセージボックス]、ユーザーに入力させるのが[入力ダイアログ]と、目的の違いでアクティビティが分けられています。
多重分岐(多分岐)
プログラムで、「ある条件に対してAの場合、Bの場合、その他の場合」のように、3択一以上に分かれる処理を言います。
アクティビティでは、[Else If]、[Switch]アクションの2つが用意されており、[Switch]アクションは1つの値を評価するものに対して、[Else If]は、複合的な条件を指定できるという点に違いがあります。
単一分岐(単分岐)
プログラムで、「ある条件に対してYesの場合、Noの場合」の2択で分かれる処理を言います。
アクティビティに[条件分岐]アクションがありますが、これを使用すると単一分岐の処理を組むことになりますね。
つ
ツールチップ
StudioX画面上にあるボタンやアクティビティ、プロパティの項目など、あらゆるものに表示される小さなボックスです。
対象にマウスカーソルを合わせると、簡単な説明を表示して、どんな機能か分かるようにサポートしてくれます。
実は、Studioの方では、ツールチップを表示させるアクティビティが用意されているんですね。
ちょっとだけ羨ましい。
て
デザイナーパネル
編集画面(デザインビュー)にある、アクティビティを追加&組み立てる領域を指します。
恐らく編集画面で、最も多く触るパネルになるでしょうね。
とはいえ、アプリケーション内でも名前の表記がないパネルなので、案外名前を知らない人は多いのかもしれません。
「メインパネル」と言ってしまった方が、ピンとくる気がします。
デバッグ
英語で書くとDebug、虫を取り除くという意味です。
プログラミングで言う虫とは、つまり不具合のこと。
動作テストをして、不具合を修正することをデバッグと呼びます。
デバッグに似た言葉に「テスト」がありますが、意味が近いので混同されていることも多いです。
ところで、ゲームをやっている人なら、「バグった」とか言ったことありませんか?
そうです、元の意味は同じなんですね。
ちなみにStudioXでは、デバッグのための機能があまり充実していません。
アクティビティを右クリックして、[このアクティビティまで/から実行]ぐらいしかないので、もう少し欲しいなぁと希望を抱いています。
デザインビュー
プロジェクトを開いた後の編集画面を指します。
デザインビューは、リボンと複数のパネルからなり、主にアクティビティの組み立てやテストを行います。
データテーブル
変数の型(または属性)のひとつで、データを表形式に格納するデータ型です。
表には、1列以上のフィールド(列)があり、各フィールドが、テキスト型や数値型など、属性で定義づけられています。
データテーブルで、縦×横のデータ群として管理することで、繰り返し処理が可能になります。
要は、人にとっても表だと分かりやすいように、プログラムもデータが表形式になっていると処理が捗る、ということですね。
テーブル
列ごとに、入力できる型(テキスト、数字、日付など)が決められた表を指します。
1行のことを、テーブルでは1レコードと呼びます。
Excelの表の場合、2行で1つのデータを表すことも可能ですが、テーブルの場合は1レコードで1つのデータです。
ただ、Excelのテーブルであれば、同様に1レコードで1つのデータに制限されます。
デプロイ
マシンについて、処理を実行できる状態にすることです。
ところで、RPAを開発する場合、開発機と本番機(実行専用)を分けるというのはよくあるケース。
ではこのとき、例えば本番機にStudioXも何も入っていないとしましょう。
本番機でロボットを動かすようにするためには、大きく以下のステップが必要です。
デプロイのステップ
- StudioXのインストール
- ライセンス認証や各種設定
- 開発機からロボットを配布(パブリッシュ)
これら一連の作業を行い、本番機で処理を実行できる状態にすることを、デプロイと呼びます。
テンプレート
ひな形のプロジェクトファイルを指します。
作成したプロジェクトをテンプレートとして保存(パブリッシュ)した場合、そのプロジェクトをひな形として、新しくプロジェクトファイルが作成されます。
アクティビティのメニューに、[カスタマイズ可能としてマーク]が追加されているのが特徴で、それを指定した部分だけ変えればすぐに仕上がるようなテンプレートも作成可能。
作るのは比較的容易ですが、難しいのは、どこでテンプレートが役に立つのかという、使いどころでしょうか。
と
トグル
チェックボックス(トグルボタン含む)のチェック状態を切り替えることを意味します。
チェックONであればチェックOFFへ、チェックOFFならチェックONへ切り替えることをトグルと呼びます。
ドッキング
デザインビュー(編集画面)に、パネルが固定された状態を言います。
初めてStudioXを開いたときは、各パネルがドッキングされた状態で配置されていますね。
ドッキングしたパネルは、更に自動的に非表示する設定にして、コンパクトな状態に出来ます。
トリガー
プロジェクトを実行する日時を指定して、その時間になると処理を実行する、予約機能みです。
毎時、毎日、毎週、毎月のように繰り返し実行する予約が一般的ですが、1回きりの予約も可能ですね。
Orchestratorのトリガー機能には、「キュー」と「タイマー」の2つがありますが、StudioXで扱えるのは「タイマー」のみとなります。
に
任意
「あなたの好きなように」、「適当に」という意味です。
ただし、「変な値は指定しないでね」という裏のメッセージが込められています。
「任意に値を設定」と書いてあったら、いい感じの値を自分で決めてください。
別にプログラム専用の言葉ではないものの、おそらくプログラム関連以外でほとんど耳にしない単語じゃないでしょうか。
の
野良ロボット
管理出来る人がいなくなり、メンテナンスできなくなってしまったロボットたちのことです。
RPAのロボットに限らず、昔からこの問題ってありますよね。
例えばVBAで作られたツールなんかがあるあるで、僕も何度ソースコードを解析したことか。。。
あまり良くない意味で、それを「属人的」と言ったりします。
とはいえ、これも周りに浸透する通過点なのでは?と思ったり、野良が出来るほど活発化しているが羨ましいと思うのは、僕だけでしょうか。
話しは変わって、UiPathには、Orchestratorというロボットを管理するシステムが存在します。
Orchestratorをしっかり運用すれば、野良ロボットの問題を回避できるのも、UiPathの強みなのかもしれません。
は
ハートビート
unattendedロボットが、Orcehstratorと通信するための仕組みです。
一般的にハートビートと言えば、サービスが動いているかどうかを監視システムに知らせるために送る信号のことを指します。
まさに心臓の鼓動ように、定期的に信号を送る仕組みです。
そして、もし信号が止まったら、監視システムは何か異常が発生したと判断するわけですね。
※ここからの説明は間違っているかも、、、なのでフォント小さめ。
資料を見ても明確に書いてはなかったのですが、UiPathのハートビートは、サービスの生存確認だけじゃなく、実行命令の検知などにも使われているようです。
Orchestratorから、何か実行命令を出した時、それを検知するのはハートビートで、定期的にOrchestratorに命令が来ていないかチェックしています。
ポストに手紙を出したら、定期的に回収しにくる郵便屋さんみたいなものですね。
バックステージビュー
Backstageビューを参照ください。
パッケージ
StudioXで開発したワークフローを、配布できる状態にしたファイルを指します。
拡張子は"*nupkg"で、実態は圧縮ファイルです。
パブリッシ
StudioXで開発したワークフローを、ひと固まりにしてロボットへ配布できる状態にすることです。
パブリッシュすると、ひと固まりにしたファイル、つまりパッケージファイル(〇〇.nupkg)が生成されます。
パッケージファイルは、ローカルにパブリッシュすればそのままパッケージファイルとして保存して完了です。
Orchestratorにパブリッシュすると、パッケージファイルを、ロボットへ配布・実行できる状態にして登録します。これがプロセスですね。
ひ
引数
実行者が値を決めることができる設定値です。
似たものに変数がありますが、変数はプロセスの中で予め設定されるのに対し、引数はプロセスを呼び出すタイミングで値を設定する点で違いがあります。
別のプロセス内で(引数ありの)プロセスを呼び出す、あるいは、Orchestratorからプロセスを呼び出す際に、引数を指定した上で、実行できます。
ピクチャインピクチャ
PiPを参照ください。
ふ
フィル
指定した範囲に、任意の値(または数式)で埋めることです。
オートフィルとの違いは、オートフィルがある程度自動認識してくれるのに対し、フィルは値や範囲を指定する必要があるため、マニュアルチックなイメージでしょうか。
フィルター
Excelの表やデータテーブルに対し、「A列が〇〇に等しいレコード(行)」のように条件を指定して、条件に合うもののみ表示する機能です。
フローティング
デザインビュー(編集画面)から、パネルが離れた状態をフローティングと言います。
パネルには、アクティビティパネルやプロパティパネル、出力パネルなどいくつかありますが、デザインビューの母体となるデザイナーパネルはフローティングできません。
プレースホルダー
PowerPointで使用する用語で、予め枠を確保するためのものです。
「仮の枠」とでも言えばイメージしやすいでしょうか。
予め枠を用意することで、レイアウトを先に決めることができます。
そして、そこにグラフや表などを差し込みます。
プロジェクト
ひとつの自動化処理全体を意味します。
StudioXのプロジェクトには2種類あります。
ほとんどの場合、「空のタスク」を使うことになるでしょうね。
また、プロジェクト内で使用するファイル一式がまとめられたフォルダー、これを"プロジェクトフォルダー"と呼びます。
プロジェクトフォルダーのことを単に"プロジェクト"と呼ぶ場合がありますので、状況に応じて判断しましょう。
プロジェクトノートブック
StudioXで、必ず1つ用意されるExcelファイルです。
用意されたプロジェクトノートブックに、変数のように値を管理したり、数式を使って計算させたりして、StudioXと連携することができます。
Excelファイルを活用することで、RPA開発の難易度を引き下げるのに、強く貢献していると言えるでしょうね。
プロセス
パブリッシュによってパッケージを作成したあと、実際に実行するためには、Orchestrator内のフォルダーにパッケージを配置する必要があります。
そして、パッケージとフォルダーの組み合わせをプロセスと呼びます。
通常は、パブリッシュでパッケージファイルを生成すると同時に、フォルダーへ配置してしまうことが多いですね。
配置先の規定のフォルダーは「My Workspace(個人用ワークスペース)」です。
1つのパッケージを、複数の異なるフォルダーに割り当てることも可能で、それぞれが別のプロセスとなります。
また、パッケージ名とプロセス名は通常同じですが、プロセス名を違う名称に変更することも可能です。
そのため、例えば1つのパッケージを複数のフォルダーに配置する場合、それぞれ違うプロセス名にしておくと分かりやすいでしょう。
プロパティ
日本語に訳すと「属性」で、StudioXでは、アクティビティの詳細な設定項目を指します。
プロパティパネルに、アクティビティのすべてのプロパティが配置されており、これを調整することで、アクティビティをより細かく調整することができます。
プロパティを設定せずともアクティビティを組み立てることはできますが、正直、プロパティを編集しないとRPAは作れないでしょう。
プレゼンテーション
PowerPointをはじめとするプレゼン用に作成することを目的としたソフトウェアの総称です。
プレゼンテーションソフトと言えば、ほかのオフィスソフトにも用意されており、例えば、GoogleではSlides、Macではkeynote,LibreOfficeではImpressを指しますが、StudioXで操作できるのはPowerPointのみとなります。
へ
変数
テキストや数値などを一時的な記憶域に保存し、編集を行いやすくするためのものです。
また、その値に適切な名前(変数名)を設定することで、どんな意味を持つ値なのかが把握しやすくなります。
変数名は、簡潔な英単語を使うのが一般的ですが、UiPathでは、日本語で意味の分かりやすい変数名にすることを検討してください。
開発者以外にも理解しやすくなるため、保守性がグンと高まりますよ。
ほ
ホバー
マウスカーソルを、目的の位置にポイントすることです。
クリックなどせず、ただマウスをその位置に移動させるだけ、それがホバーです。
Webサイトの中には、対象のエリアにマウスを移動させて、初めて次の動作に進むものも多いですよね。
目的は様々で、見た目のインパクトを狙うものあれば、人の操作ミスを回避するため敢えてホバーだけを必要とすることもあります。
あるいは、操作をサポートするものだったり、逆に操作を邪魔する為だったり。
ま
マシン
簡単に言えば、StudioXがインストールされているコンピュータ(パソコン)のことです。
Orchestrator上の[マシン]という項目を見ると、コンピュータ名以外にも様々な値がありますが、ここには、コンピュータ名やログイン名など、Orcestratorがコンピュータに接続するために必要な情報がまとめられています。
も
文字コード
テキストファイル(またはCSVファイル)が、どのコードを元に文字を入力しているのか、指定する必要があります。
文字のためのコードだから、文字コードですね。
文字コードにはいくつか種類があり、Shift-JIS、JIS、UTF-8、EUCなどが代表的です。
メモ帳やExcelで、そのテキストファイルがどの文字コードで記述されているかの指定を間違えると、いわゆる「文字化け」が起こって、中身が読み取れなくなります。
例えるならば、外国語を日本語に翻訳する場合に、元の言語(文字コード)が英語なのかドイツ語なのか分からないと翻訳できないのと同じでしょう。
ゆ
ユーザーモード
StudioXのソフトウェアが、サインインしたWindowsアカウントのみに適用されるモードです。
インストールから各種環境設定まで、個別に行う必要があります。
PC起動と同時にUiPathのサービスが立ち上がらないので、注意が必要。
Cmmunity Editionは、ユーザーモードでの起動になりますね。
り
リスト
変数の型(または属性)のひとつで、単一の属性を複数格納するデータ形式です。
単一の属性はテキスト型や数値型などありますが、これらは1つの値しか保存できません。
つまり、1つ以上の値を保存したい時には、リスト型を指定する必要があるということです。
リソースアクティビティ
操作の対象となるファイルやアプリケーションを指定するアクティビティです。
Studioではリソースとは言わず、"コンテナーアクティビティ"と呼ばれています。
ただ、リソースとコンテナーは、同じ意味というわけではありません。
コンテナーは、アクティビティを中に入れられるアクティビティを指します。
StudioXのリソースアクティビティの他、[グループ]や[条件分岐]もコンテナーに含まれますので、より広い用途で使われていますね。
リボン
StudioX編集画面の上部に配置されている、機能がまとまったアイコン群です。
帯のように画面を横断しているデザイン(UI)だから、「リボン」です。
Microsoft Officeの文化を取り入れたことは想像に難くありませんね。
しかし、機能が多くないのだから、ツールバーにした方が画面スペースを確保できるのでは?と考えてしまうのは僕だけでしょうか。
る
ループ
「繰り返し」と同義です。
こちらを参照ください。
ろ
ロボット
自動化処理するために必要な、一連の条件をチェックして、実際に処理を実行しているのがロボットです。
自動化処理は、ただ「実行して」と命令したら、単純に起動できるわけではありません。
- どの自動化プロジェクトを実行するのか
- (クリックなど)手動実行か、(タイマーによる)自動実行か
- ライセンスはちゃんとあるのか
- どんな権限を付与されているのか
など、いくつかの条件や定義が揃って、初めて実行の準備が整います。
ロボットは、これら条件をチェックし、すぐに実行できるよう待ち構えているプログラムです。
OrchestratorやAssistantから命令が来たら、その命令を検知して処理を走らせるという、いわゆる裏方的お仕事をしているんですね。
わ
ワイルドカード
テキストを検索したり絞り込む際に使用する、「なにかの文字」の意味を表す記号です。
ワイルドカードには*と?の2つがあります。
ワイルドカードの記号
- *・・・0文字以上の何か
- ?・・・1文字の何か
この記号を検索するテキストに使うことで、柔軟に検索できるようになるわけですね。
[フィルター]や[値を検索/置換]など、その他様々なアクティビティで登場します。
具体例をこちらで紹介しているので、参考にしてください。
ワークフロー
訳すと「作業の流れ」ですが、ワークフローを単語検索すると、様々な意味で説明されています。
これはおそらく、状況によりその定義が変わるためで、広い意味でも狭い意味でも使われているからでしょう。
UiPathの解説でワークフローと出てきた場合には、シンプルに「処理の構成」と読み替えて差し支えありません。